さいとう万紀子と羽生市わくわくまちづくり

埼玉県羽生市議会議員のさいとう万紀子のブログ。日々の様子やまちづくり活動を報告しています。

2020.3月議会最終日 【ギガスクールについての反対討論】

こんにちは、羽生市議会議員のさいとう万紀子です。

今日は3月議会最終日、提出された議案について、賛成か反対かの採決をしてきました。

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えーと、結論からいいますと、一般会計予算や水道事業会計予算、条例の改正についてなど全ての議案が可決された(賛成多数で通った)のですが、

前々回のブログ→議案とにらめっこ - さいとう万紀子と羽生市わくわくまちづくりに書いたギガスクール事業の予算に関しては、やはり納得出来ないことも多かったので、初めての反対討論をしてきました❗️

※ギガスクール事業とは、令和5年度までに5億円以上の予算をかけて小中学生にひとりで一台のタブレットなどを活用できる環境を整える、というものです

※ICTとは「Information and Communication Technology(情報通信技術)」の略で、通信技術を活用したコミュニケーションを指します。情報処理だけではなく、インターネットのような通信技術を利用した産業やサービスなどの総称です。

というわけで以下、今日の議会での私の原稿です、少し長いですがぜひ読んでもらえると嬉しいです!

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議案第10号、令和元年度羽生市一般会計補正予算 第8号に関して、反対の立場から討論いたします。

 

この補正予算において、教育費としてGIGAスクール構想事業費2億6400万円が計上されています。GIGAスクール構想は、小中学校の児童生徒に、一人1台のタブレットなどの端末活用を前提とした高速ネットワーク環境を令和5年度までに達成する、という事業ですが、この予算は国が昨年12月に閣議決定したもので、莫大な税金を投入することに対し市民への理解を得る時間は全くなかったどころか、当の執行部さえも把握できていない部分が多く予算の採択には慎重な判断が必要であると考えます。

 

子どもたちにとって、教育におけるICTを基盤とした先端技術等の効果的な活用や、またそのための環境整備の必要性は十分認識しております。また、現在のような休校措置がとられた場合、ICT環境による在宅学習は有効であり、私自身個々の子どもや状況にあった学習を保証することは、なにより大切であるという認識を持っています。

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しかし残念ながら、教育機関におけるICT環境の整備、またそのための現場と保護者などへ理解は十分進んでいるとは言えず、自治体によってその格差も大きい状態です。もともとICT教育に関して準備をしてきた自治体では、今回の予算が計上されるとすぐに、ホームページなどでこれまでの経過やその意義、今後の計画などを説明していますが、羽生市ではフューチャースクール事業を行なっていたのも関わらず、そのような働きかけが行われることはありませんでした。

また総務文教委員会における羽生市GIGAスクール予算についての説明は、「国からの予算は来年になるとなくなるから」「まずはとにかく整備したいから」「今回乗らないと市にとって損だから」というものであり、莫大な予算と子どもたちの教育環境が大きく変化することに関して、とても納得できるものではありませんでした。

 

ネットワーク整備や端末などハード面の導入ばかりが急がれ、肝心の教職員への研修はこれからであり、どのような授業をするのか教材内容も伴ってはいません。質疑の答弁でも「教員の指導体制の充実、指導力向上のため」端末の活用が求められている、とおっしゃっておりますが、パソコンを使いこなせる教員は7割にとどまるとの調査もあり、その点はどうしていくのか。しかも教員は現在、小学校の英語教育であったり、4月から始まるプログラミング教育の準備であったりと、多忙を極めており、そのような中でさらに1人1台の端末で指導力を向上させるための授業を求める、ということに疑問を抱かずにはいられません。

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まずは導入ではなく、ICT活用を考えたとき、導入後の教育効果やその使い勝手、活用計画やフォローアップ、ICT専門の支援員など教える側の能勢整備のほうが重要であり、なにより羽生市においても、専門性の高いこの分野を担うことが出来る組織作りが必須ではないでしょうか。そして羽生市教育ICT推進計画を作成し、理解を得ることが、今回国からの補助金を得るより先決であると考えます。

 

先に述べたよう、このGIGAスクール事業に異を唱えているわけではなく、国、自治体、教職員、保護者、企業などが協力し、日本のICT教育や子どもたちの学びの場がより良いものになることを望んでいることを確認し、まずは実現可能な計画が羽生市より示されることを願い、反対討論を終わります。

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私は反対しましたが、他の議員の賛成多数によりこの2億6400万円の予算は可決したので、今後羽生市でもギガスクール事業が進んでいくわけですが❗️

①今後この事業に関するしっかりした説明

②この事業のための組織作りと今後の計画

③ICT教育の意義とその効果

に関しては、これからもしっかり羽生市に求めていきたいと思います‼️

これを読んでくださってる皆さまも、ぜひ!注目し、気にしていってくださいね(^o^)/

最後まで読んでいただいて、どうもありがとうございました(^^)


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