さいとう万紀子と羽生市わくわくまちづくり

埼玉県羽生市議会議員のさいとう万紀子のブログ。日々の様子やまちづくり活動を報告しています。

令和4年度6月議会その7ー羽生市におけるICT教育の現状ー

こんにちは、はにゅう市民ネットのさいとう万紀子です。市長選挙の影響で、例年よりひと月遅れだった6月議会が、昨日無事が終了しました。9月10月の給食費の無償化以外にも、様々なことが決まりましたので、ブログなどで今後ご報告していきたいと思います^ ^

その前に今回は、一般質問のふたつ目として行った、羽生市におけるICT教育の現状についての報告です!

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小中学校ではどのくらいタブレットやデジタル教科書を使った学習を行なっているのか、効果や課題は?視力など健康面での配慮は?端末の持ち運びについては?などなど、気になっても学校に直接確認することは難しいと思います。

タブレットやデジタル教科書を使った学習はまだ始まったばかり。学校でみんなやってることだから大丈夫、ではなく、ぜひ保護者の方、地域の方にも関心を持って、子どもたちの新しい学習環境を考えてもらえればと思います。以下、質問原稿にはタブレット学習のメリットデメリット、現在の一般的な状況を記していますので、読んでいただけると嬉しいです。

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GIGAスクール構想が本格的に開始され、2年目となりました。コロナ禍では、オンラインを利用した授業も行われ、教員のデジタル教科書の運用も日常的になってきていることを、市内小中学校の見学等で確認させていただきました。文部科学省は、子ども一人ひとりの学力や学習の進み具合、特性などに応じた「個別最適化した学び」を充実させていくために、端末の活用が重要としていますが、まだその効果や課題は検証の最中であると言えます。

デジタル教科書やタブレットの大きなメリットとして、動画や音声で児童生徒の関心を高められる点、そしてルビふりや読み上げ機能で特別な支援が必要な子どもが学習しやすい、という点があげられますが、1点目は羽生市の小中学校では現在どの程度端末やデジタル教科書が利用されているのか、特に支援学級、日本語指導における活用状況についてもお聞きします。またICT教育に関して、保護者との情報共有はどのように行われているのでしょうか。

 

2点目としてタブレット学習が始まって以降の子どもたちの健康面の状況について伺います。文科省の19年度の学校保健統計調査で、視力1.0未満の子どもは小学生34.57%、中学生57.47%、高校生は67.64%といずれも過去最多と報告されています。子どもの体は成長中は特に外部の影響を受けやすく、端末の使い過ぎは近視や運動不足、生活リズムの乱れにつながる恐れがあります。もちろん学校では「目と画面の距離を30センチ以上話す」「30分に1回以上は20秒以上画面から目を離す」などの対策を講じたうえでの活用であり、自宅での端末やゲームなどの影響も大きいことは理解しておりますが、現時点での状況を確認するため、今年度の児童・生徒の視力1.0未満の人数と割合をお聞きします。またドライアイ、姿勢の悪化、ストレス(寝つきが悪い)などの報告の有無、保護者への啓蒙や連絡手段、健康状況の把握についてはどのように行われているのかお伺いします。

また端末を持ち帰る際の配慮について、教科書やその他教材等は、宿題や予習復習などの家庭での学習課題を行う上で大変重要なものではありますが、1キロ以上ある端末を持ち帰る際も、通常通り他の教科書も一緒に持ち帰っているのか。夏になり、1リットル以上入る水筒を持ち歩く児童生徒も増えていますが、暑い中で重い荷物を持ち運ぶことのリスクをどのように考えているのか、またその対策について伺います。

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3点目は検証の必要性について伺います。端末を利用したICT教育は始まったばかりで、デジタル教科書の活用で児童生徒の授業への興味関心が高まったという報告もあれば、知識の定着は紙の教科書のほう大きいという調査結果や、インターネットによる調べもの学習によって、主体的な学びを進めやすくなったけれど、自ら考える力が低下したという専門家の声もあります。授業中にYouTubeを見たり、ゲームをしている児童生徒がいたり、ネットいじめの不安も尽きず、厚労省の調査では、中高生の7人に1人がネット依存の疑いがあり、より自制心が発展途上の小学生に広がる恐れが指摘されています。

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しかし制限や禁止のみでは端末の活用は進みませんし、トラブルを回避するための情報モラルの教育だけでは、子どもの自律的な活用を促していくというGIGAスクール構想の理念と相反することになります。端末を利用したICT教育は、本格的に始まってまだ1年ではありますが、教育や子どもたちの成長に大きな影響を与えるものであり、羽生市ではICT教育の効果と課題を現時点でどのように考えているのか。端末活用のメリットデメリットは常に検証が必要であり、またそれらを現場や保護者と共有していくことで子どもたちの教育にフィードバックされるものと考えますが、今後どのように、だれが、そのくらいの頻度で羽生市におけるICT教育を検証し、活用につなげていこうと考えているのかを伺い、以上二項目目の質問とさせていただきます。

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最後まで読んでいただきありがとうございました!ぜひ身近なお子さんと、学校でのタブレット学習についてお話ししてもらえたらと思います^ ^ 次回はこれらの質問に対する、羽生市教育委員会の答えを報告していきます。

 

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