さいとう万紀子と羽生市わくわくまちづくり

埼玉県羽生市議会議員のさいとう万紀子のブログ。日々の様子やまちづくり活動を報告しています。

夏休みに考えよう、身近なSDGs!②

こんにちは、羽生市議会議員のさいとう万紀子です。あっと言う間に子どもたちの夏休みも、残すところあと半分となりました。

少し前に「夏休みに学ぼう、SDGs①」ということで、SDGsの17ある目標を個別に達成するのではなく、なにはともあれ生物圏に関する取り組みをセットで考える必要性について、SDGsウェディングケーキモデルとともにお伝えしました。

▶︎夏休みに学ぼう!SDG sの第一歩 - さいとう万紀子と羽生市わくわくまちづくり

さて、しかしでも身近な生物圏に関する取り組みなんてイメージ湧かないな、とお思いの方、こちらの写真をご覧ください。

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羽生市の方にはお馴染みの風景かもしれません。これは羽生市北袋地区での、中川拡幅のための工事現場の様子ですが、全国で同じような工事が行われています。

羽生市は海まで続く一級河川、中川の起点があり、現在洪水対策のために中川の幅を広げる工事が実施されていますが、これは昭和30年代からの高度経済成長に伴って、中川周辺の都市に人口が集中し、従来保有していた保水・遊水機能が減少したことによる、埼玉県が行なっている河川改修の一部です。

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▶︎https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/4589/henkouhonbun.pdfより

拡幅することによって、大雨や異常気象に対応する、ということですが、水際にあった植生が削られてしまっているのが非常に気になりますし、ここで考えなければいけないのが、SDGs における「生物圏に関する取り組み」です。

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▶︎https://www.mlit.go.jp/river/pamphlet_jirei/kankyo/gaiyou/panf/seitaikei_network_tebiki.pdfより

例えば羽生市三田ケ谷地区にある宝蔵寺沼には、天然記念物のムジナモが生息していますが、宝蔵寺沼は単独で存在しているわけではなく、地域の生態系の中にあります。

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▶︎https://www.mlit.go.jp/river/pamphlet_jirei/kankyo/gaiyou/panf/seitaikei_network_tebiki.pdfより

どういうことかというと、中川や利根川羽生市の豊かな田んぼや畑があり、その様々な生態系の中に宝蔵寺沼があり、ムジナモが生息しています。つまり、ひとつの生態系がなくなってしまうことで、地域全体の生物多様性が失われてしまう可能性がある、ということです。

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(宝蔵寺沼のムジナモ)

洪水対策はもちろん重要な取り組みです。しかし短期的な取り組みだけでなく、災害リスクの低減に寄与する生態系機能を積極的に保全することが、長期的に生物多様性と治水対策の両立に繋がる、ということを、国交相も手引き書などで報告しています。

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▶︎https://www.mlit.go.jp/river/pamphlet_jirei/kankyo/gaiyou/panf/seitaikei_network_tebiki.pdf

もちろん埼玉県の中川拡幅工事も、生態系や風土に配慮すること、羽生市としても市民の声や植生を生かすことを、6月議会でも確認しましたが、ぜひ皆さんにも、ご自宅そばの田んぼや用水路にも、独自の生態系があって、地域の生物多様性に大きな影響を与えているかもしれない、ということに注目してもらえればと思います。ぜひ夏休みに、観察してみてはいかがでしょうか^ ^?

 

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