こんにちは、羽生市議会議員のさいとう万紀子です。羽生市は1月10日、小中学校の3学期が始まりました。学校が始まって、やだなーって思いながらも、友達と遊べるのはいいとか、体育は楽しいとか、給食は好きとか、やっぱり行きたくないとか、こどもたち一人ひとりが色んな思いを持ちながらの始業式だったと思います。
「みんなが自由に遊べるように、誰もが自分らしくいられるように。」
子どもの居場所として365日オープンしてる「子ども夢パーク」。前回ご報告した川崎市にあるこの場所は、学校に行ってる子も行ってない子も、障がいのある子もない子も、真面目な子や非行状態と言われる子も、本当に多くの子どもたちにとって、そして大人にとっても大切な「居場所」になっていることを実感しました。
▶︎すんばらしかった！川崎市子ども夢パークへの視察 - さいとう万紀子と羽生市わくわくまちづくり
夢パークを管理するのは、認定NPO法人フリースペース【たまりば】。今回、たまりば理事長の西野博之さんにお話しを聞かせていただきましたが、西野さんの30年以上に渡る子どもの居場所作りのきっかけは、今でいう不登校の小学校1年生の男の子との出会いだったそうです。
▶︎代表挨拶 | 認定NPO法人 フリースペースたまりば・フリースペースえん へようこそ
突然ですが、クイズです！写真は川崎市の子どもの権利に関するパンフレットの一部ですが、ここに載っている7つの「子どもの権利」（①安心して生きる権利 ②ありのままの自分でいる権利 ③自分を守り、守られる権利 ④自分を豊かにし、力づけられる権利 ⑤自分で決める権利 ⑥参加する権利 ⑦個別の必要に応じて支援を受ける権利）の中で、子どもたちが1番大切と感じている権利はなんだと思いますか？
私を含めたその場の議員の多くは、⑤自分で決める権利、かと思ったのですが…
▶︎https://www.city.kawasaki.jp/450/cmsfiles/contents/0000075/75192/chicchi27.pdf
なんと約6割の子どもが「安心して生きる権利」だと答えたそうです。この話しを西野さんから聞いて、そこにいたみんな「がががーーん」となってしまって、それってつまり、子どもたちがみんな「安心して生きれてない」ってことではないかと、とても大きなショックを受けたんです。
でも、そうなんですよね。コロナ禍で児童生徒の不登校と自死は過去最多となり、虐待も増える一方で、そもそも大人たちに余裕がない。そんな中で子どもたちが「安心して生きる」事ができるわけないんですよね……こ、心がくるしい…！！
西野さんのお話しは続きます。大人は「普通」を「当たり前」を「正しさ」を、子どもに求め過ぎていないか。「これくらいできるでしょ」、「みんなやってるよ」なんて子どもに言ってないか。ぐうう、小学生の保護者として、思い当たることばかりです。
子どもの「やりたい」より「やらねばならない」（と親が思い込んでること）ことを（親が）優先させるいまの日本で育つ子どもたちは、自己肯定感が低く、精神的幸福度はOECDに加盟する38か国中37位というユニセフの調査報告も出ています。
▶︎https://www.unicef.or.jp/library/pdf/labo_rc16j.pdf
不登校の子どもたちは、学校が嫌いなわけではないと西野さん。
「学校が安全で安心して、楽しく学べるなら行きたい」
と、多くの子どもたちは声をそろえるそうです。学校に行かない理由、行けない理由は複合的にあって、なにかひとつを取り除いたからといって、学校に行けるようにはならないと言います。
じゃあ、どうしたらいいのか。保護者はなにをすればいいのか。次回も続きます！！
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