さいとう万紀子と羽生市わくわくまちづくり

埼玉県羽生市議会議員のさいとう万紀子のブログ。日々の様子やまちづくり活動を報告しています。

再開した学校の様子を見てきました

こんにちは、さいとう万紀子です。

新型コロナ感染対策のため、3月から休校となったいた地域の学校が再開して、

もう1ヶ月半が経とうとしています。

保護者の皆さま、地域の皆さま、お子さんの様子はいかがでしょうか?

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私自身、小3と年長の子どもがいるので、長期間の休校で不安なことも多く、

はにゅう市民ネットでも「休校中の過ごし方についてのアンケート」なども実施してきました。(→【休校中の過ごし方についてのアンケート】提出してきました - さいとう万紀子と羽生市わくわくまちづくり

アンケートでは学習の遅れはもちろん、長期のお休みで生活面や心理面を不安に感じている保護者も多くいることが分かり、

さて実際、再開した学校の様子はどうなんだろう、ということで

今日は市内のいくつかの小学校の視察に行ってきました。

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今日私が確認したかったのは特に、

①子どもたちの様子

②感染予防、消毒は

③先生方の負担、その軽減対策

④学習の格差、その対策

の4点です。

まず1番大切な子どもたちの様子です。

長期間の休み明け、新しい生活様式、連日のコロナのニュース、と不安な要素が多いですが、

どの学校でも「大人が心配するより子どもは案外スムーズに生活に慣れていった」と、どの学校も声を揃えておっしゃっていました。

先生方もまずは心のケアを優先して考えてくださっており、

休んでいる子もほぼおらず、気になるケンカなども今のところないとのこと。

むしろ「みんなでコロナをやっつけよう」と学活の時間にみんなで対策を考えたり旗を作ったりしている学校もあるそうで、

全学年見せていただきましたが、基本的にどのクラスも和やかな雰囲気が伝わってきました。

(もちろんまだ学校が再開してひと月半であり、長期的にサポートしていく必要があると考えています!)

2点目の感染予防に関してですが、毎日保護者に体調観察カードを書いてもらい(私ももちろん毎朝書いています)、朝の会で先生がチェック。

児童は教室に入る時に手指消毒をし、手すりやドアノブは行間休みごとに先生が消毒しているそうです。

水道など密になりそうなところは、テープなどを貼って距離をとるような工夫がされていました。

また階段の手すりやトイレ、そして児童の机も毎日放課後に先生方が消毒をされているとのことです。

3点目の先生方の負担にもつながりますが、

休校中の授業の遅れを取り戻すのはもちろん、子どもたちのケアに加え、ソーシャルディスタンスの指導、体調チェックに加え、毎日の消毒作業は、本当に先生方に大きな負担だと思います。

「やりがいって何」教員、綱渡りの日々 コロナで業務増大|【西日本新聞ニュース】

クローズアップ:学校再開1カ月 コロナ対処、教員奔走 - 毎日新聞

学校でもなるだけ行事を減らしたり、会議を削減したりはしているそうですが、

先生方が授業と子どもたちに集中できる環境か、と聞かれると、それはまだほど遠いのでは感じました。

そしてもちろん行事に関しても、全部を無くすわけではなく、例えば林間学校や修学旅行などに対しては「旅行、宿泊における対策マニュアル」なとを学校で作成し実施に向けて話し合ったり、

また学校生活においても2週間ごとに、授業や教室環境について先生たちで話し合い、対応について評価、改善しているそうです。

4点目の子どもたちの学習格差については、私自身も不安に感じていることで、

長い休校期間中に出した宿題をみると、保護者が手伝ったかそうでないかがすぐ分かる、とのことでした。

仕事を休めた保護者、休めなかった保護者、すごく忙しかったり、休めても兄妹が多くてバタバタしていた、など様々なご家庭や事情があると思います。

3ヶ月ぶりに机に向かう、という子も少なからずいる中で、

ペースについていけない児童にどのようにサポートしていくのか、また先生方にサポートのための時間があるのか、これについては課題と感じているというお話しも聞きました。

学校が再開して、もしくは新しく入学して、保護者としては不安なことや気になることも多いですよね。

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2020年7月14日の朝日新聞で「中3女子の母、子どもや保護者の意見や気持ちを聞いてくれる機会がなく、学校の方針に従うだけの現状に不安、不満があります」という問いに対しての、

千代田区麹町中学校長の工藤勇一さんの記事です。

工藤さんは今回の緊急事態への対応は「生徒はもちろん、教員も保護者もみな当事者です」「学校へ行き、何かできることはありませんかと声を掛けてみてはいかがでしょう」と答えています。

これに関して、保護者としては共感できることと出来ないこと半々で、

当事者であるということはその通りだと思いますが、

以前、羽生市教育委員会へアンケートを提出しに保護者たちとともに行った時「何かあったらすぐ学校に相談してもらえれば」と、記事の工藤さんと同じようなことを教育委員会の先生に言われました。

けれど、学校という組織に対していち保護者、いち個人が意見を伝えることは、ものすごくハードルが高いことだと私は思います。

私自身は今日、先生方や学校の努力を目の当たりにして、ぜひ何か手伝いたい、保護者としてもサポートしたいという気持ちはすごく強く持ちましたし、

きっとそう考える保護者も多いと思うけど、その連携の方法に関しては、

もっと学校も保護者も、そして教育委員会もお互いの努力が必要なのかなと感じました。

そして工藤さんの記事の最後にあるよう

「今回のコロナ禍をきっかかに、改めて教育の目的は生徒が自律して生きていく力を育むことだと明確にするべきです」と、それは全面的に共感しますし、そのためにも当事者のひとりとして、

【子どもたちの学びの環境を整える】という目的のため、何か保護者としてももっとできることがあるのではないか、

何かしたいー!と考えている皆さま、ぜひ一緒に考えてみませんか(^o^)/