さいとう万紀子と羽生市わくわくまちづくり

埼玉県羽生市議会議員のさいとう万紀子のブログ。日々の様子やまちづくり活動を報告しています。

補正予算の反対討論に立ちました 臨時議会その1

こんにちは。羽生市議会のさいとう万紀子です。今日は令和2年第1回臨時議会が開かれました。

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今日話し合われた、羽生市補正予算の内容はこちらなのですが、

https://www.city.hanyu.lg.jp/docs/2020072200083/file_contents/455.pdf

国の二次補正を受けての羽生市の予算編成でしたが、

事業継続や雇用維持のための予算や、感染症対策については理解できますが、

全体として子育て世帯やひとり親世帯への支援が非常に乏しいと感じました。

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昨日まで控え室のデスクの上をごちゃごちゃにしながら(常に資料が山積み😂)

他市町村の議案や予算、支援策を確認し(協力してくださったみなさま、どうもありがとうございました✨)

やはり羽生市の予算の使い方には納得できない!と思い、今日の臨時議会では、反対の立場で討論を行なってきました。

以下その原稿です。

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議案第45号、令和2年度羽生市一般会計補正予算について、反対の立場から討論いたします。
新型コロナウイルス感染拡大防止対策として、4月に緊急事態宣言が発令され、それに伴う自治体からの休業要請、また長期にわたる休校措置の影響は、家計に大きな打撃を与えています。7月25日の埼玉新聞には「新型コロナウイルスの影響で生活が苦しくなった世帯が増え、緊急小口資金の申請が2009年度のリーマンショック時の80倍となった」という記事が大きく掲載されました。羽生市でも社会福祉協議会に確認したところ、例年は13~15件という、最大20万円無償で借りられる緊急小口資金の申請が、今年は7月16日までに296件、また総合支援資金についても194件の申請があり、さらに住居確保支援金についても、7月22日までに56件の相談が寄せられたとの報告があり、羽生市内においても、経済的に苦しい状況の人が多くいることがわかります。
その中でも特に影響が大きいのが子育て家庭やひとり親家庭であると言えます。今回のコロナ禍において、もともと所得の低かった人ほど減収幅が大きく、生活が急激に悪化しており、子育て中の年収400万円以下の世帯では、減収した人が7割、年収200万円未満の世帯に限ると、3割の世帯で収入が5割減っているというデータもあります。困窮している家庭は食費以外に切り詰める手段がなく、NPO法人「シングルまざあずフォーラム」によると、「とにかく食費の相談が多い」とのことです。ひとり親家庭への食品の無償提供を始めたNPO法人羽生の杜には、定員の50世帯を大きく上回るフードパントリーへの申し込みが毎回あり、本来であればもっと行政の支援が必要である、と訴えています。
そのような状況を鑑み、他市町村では子育て世帯への支援を中心とした補正予算を組んでいます加須市の場合、補正予算16億9287万円のうち、子育て世帯への絆サポート券配付事業、6月分の保育料の無償化、保育所、幼稚園、小中学校の6月分の給食費の無償化、そしてひとり親家庭への臨時給付金で合わせて3億4908万円、率にして補正予算額の21%を子育て世帯への生活支援施策に充てています。
また行田市においては、ひとり親家庭への共通商品券給付事業、臨時出産祝い金給付事業、児童生徒のいる家計給付世帯への就学援助、未就学児養育世帯支援臨時給付金事業、高校生等のいる家計急変世帯への奨学金給付事業、そして今年度の小中学校の給食費の無償化を行い、合わせると4億8858万円。補正予算7億2040万円のうち、なんと67%をも子育て世帯やひとり親家庭への生活支援へ充てています。
羽生市はと言いますと、ひとり親等への支援事業、臨時休校中における昼食費の支援事業、そして今回の出産祝臨時交付事業。合わせて1億89万円分の施策であり、その額は補正予算9億1703万円のたった11%に過ぎません。しかも、加須市行田市と違い、すべての子育て世帯へ届く独自の支援策はひとつもありません。
 教育や生活の費用は、子どもの生存に直結します。これらを保障しなければ、命や健康の格差の固定につながります。今回の羽生市補正予算編成において、事業継続および家賃支援等応援事業など、本当に必要な施策があることも十分認識していますし、また自治体によって財政事情が異なることも理解しています。けれど、日々の食事や生活に困っている家庭がある中で、行政としての施策はこれが最善なのか、各課が連携をとりあい、市民目線の、市民が必要としている支援策を含んだ補正予算編成になっているのかに疑問が残ります。
 子育て世帯への生活支援として、加須市補正予算の21%、行田市が67%の予算を充てている中で、羽生市はたった11%しかない補正予算の議案では、市議会議員として、市民が納得する説明をすることは出来ません。以上の理由を持ちまして、反対討論とさせていただくとともに、今後子育て世帯や困窮世帯へのさらなる支援策を求め、討論を終わらせていただきます。
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読んでいただいてありがとうございました😊

結果として賛成多数でこの予算は通りましたが、私のほかにもやはり反対だ、という議員も2人おり、

その上で子育て世帯や困窮世帯への支援策はさらに行うべきなので、それぞれが調査し、ぜひ要望に行こう、ということになりました。

皆さんが必要な支援や、周りでこのように困ってる人がいる、という情報やご意見をいただけると、非常に嬉しいです!
ぜひコメントお待ちしています。