さいとう万紀子と羽生市わくわくまちづくり

埼玉県羽生市議会議員のさいとう万紀子のブログ。日々の様子やまちづくり活動を報告しています。

のりあいタクシーに関する要望書の提出

こんにちは、羽生市議会議員のさいとう万紀子です。今日は肢体不自由児・者 家族の会〈ミラクル〉の代表とともに、10月から始まるのりあいタクシーについて、羽生市役所に要望書の提出に行ってきました。

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私も所属している肢体不自由児・者家族の会〈ミラクル〉とは、車椅子ユーザーなど身体に不自由をもつ子どもや家族がいるメンバーで構成されているサークルです。

▶︎ケアが必要な子どもたちについて - さいとう万紀子と羽生市わくわくまちづくり

のりあいタクシーについては、このブログでも何度かご紹介したのですが、「交通弱者の移動手段の確保やあいあいバス補完を目的」とした公共交通で、来月3日から運行が始まる予定となっています。

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▶︎のりあいタクシーの運行を令和4年10月3日から開始します | 羽生市

のりあいタクシーの利用対象者は、「75才以上及び障がい者手帳をお持ちの方」とあり、夫を含め、ミラクルのメンバーの家族は利用対象者なので、利用のための登録申請書が羽生市から届きました。

もちろん早速申請したのですが、なんとその直後に羽生市から電話が。なんと「車椅子は乗車できない」という連絡でした😂

「荷物は手荷物程度の大きさしか難しいため乗ることはできない」という説明でしたが、車椅子ユーザーにとって車椅子は荷物ではなく、移動のための身体の一部です。そして

①のりあいタクシーは交通弱者の移動支援であること

②のりあいタクシーはあいあいバスの補完が目的のはずだが、そもそもあいあいバスに車椅子は乗ることができないこと

③のりあいタクシーの対象者を限定したのであれば、その中での区別は行われるべきではないこと

④お隣の加須市行田市など近隣自治体の多くが車椅子でも対応していること

などの理由から、「のりあいタクシーの車椅子対応について」要望書を作成、市長に手渡すことをお願いしましたが、難しいということで本日、地域振興課長にお渡ししてきました。

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車椅子を利用している方はあまり身近ではなくて分からない、という方も多いと思います。つい先日、「車椅子の客がバスの乗車を拒否され、バス会社が行政処分を受けた」というニュースがあったのをご存じでしょうか?

▶︎川崎市バスで車いす客の乗車拒否 関東運輸局が行政処分 | NHK

このニュースに関しては、「バス会社可哀想」「運転手さんも大変だし」「10分で次のバスが来たならいいじゃん」などのコメントが並んでいました。私も夫が車椅子になる前はそう思っていたと思います。たった10分、私や多くの人にとってはたった10分かもしれません。

でもその10分のせいで電車に乗り遅れたら?  車椅子で電車に乗るためにはスロープを用意してもらう必要があるので、事前に申し込みをして駅に20分前に到着することが必要です(※全ての駅ではありませんが、人員確保や空いてる電車に乗ることを勧められるので、時間の決定は駅員さん次第の場合もあります)。またもし新幹線だった場合、車椅子の席は限られているので、乗り遅れたからすぐ次の新幹線で、という訳にはいきません。

そもそも車椅子での外出は様々なハードルがあって、例えば乳幼児と一緒に遠出することをイメージしてもらうと分かりやすいのですが、外出先でのトイレの確保、スロープやエレベーターの有無、たくさんの荷物、余裕を持ったスケジュール管理、人混みのチェック、体調の確認(遠出の前には乳幼児の体調は特に気をつけると思いますが、車椅子ユーザーも外出先でなにかあったら大変なので本当に気をつけています)など、夫の場合、私が外出する100倍くらい色んなことに気を配っているなあと思います(※もちろん全ての車椅子ユーザーが同じではありません)

そんなわけで、車椅子の方を見掛けたら、ぜひ温かく見守っていただけると嬉しいなあと思いますし、そして羽生市には、のりあいタクシーにおける車椅子利用者への対応を考え直していただけたらと思います!

 

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