さいとう万紀子と羽生市わくわくまちづくり

埼玉県羽生市議会議員のさいとう万紀子のブログ。日々の様子やまちづくり活動を報告しています。

初めての一般質問‼️〜なぜ石鹸?〜

今日は初めての一般質問を行なってきました❗️

一般質問とは、

「議員が市の状況や将来に対する考え方などの報告や説明を市長や行政に求め、市が市民のための適切な市政運営を進めているかを議員がチェックするもの」です。

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傍聴に来てくれた皆さん、ありがとうございます😭✨✨(他にもたくさん来てくださってたんですが、私がぼーっとしてて一緒に写真撮れなかった😭)

今回初めての一般質問として私が選んだのは

1)市内小中学校における環境負荷の少ない石鹸利用について

2)市内公共施設における車椅子の管理について

の2項目です。

ちょっと長いのですが、なぜこのような質問をしたのか原稿を掲載します。(今日は1項目のみ)

以下今日の原稿です。

 

〇1番齋藤万紀子です。通告に基づき質問させていただきます。

1項目は「水と緑に囲まれ心豊かに暮らせるまち」羽生市における、市内の小中学校での環境負荷の少ないせっけん利用についてです。まずは、河田市長にお礼を申し上げます。私も所属している市民団体の「せっけん運動」に、毎年ご理解とメッセージをいただき、どうもありがとうございます。この運動は全国で行われていて、ここ羽生市でも20年以上続いていております。ポスターなどもいろんな場所に貼っていただいているので、行政の皆様の目にも留まったことがあるんじゃないかなと思います。

さて、なぜせっけんかということをお話させてもらうのですが、ここではものを洗うための泡立つ製品のことを洗浄剤と呼ばせていただきます。

市販の洗浄剤、略して洗剤は、大きく分けてせっけんと合成洗剤に分けることができますが、それは固形と液体の違いというわけではありません。ここでみなさまは普段は何で手や顔を洗って、何で歯を磨いているでしょうか?シャンプーは?リンスは?そして台所では何を使ってお皿を洗っているでしょうか?洗濯では?トイレでは?お風呂洗いには、など現代の私たちの暮らしには、たくさんの洗浄剤があふれています。

洗浄剤は使用される界面活性剤の種類によって「せっけん」と「合成洗剤」に大別されます。汚れを落とす主成分である界面活性剤のうちせっけんといえるのは、脂肪酸ナトリウムと脂肪酸カリウムの2種類だけで、添加物を含まないものを純せっけんと呼びます。家庭用品品質表示法第3条に基づいて、純せっけん以外の界面活性剤を含むものが合成洗剤で、品質表示にもしっかり区分されています。

合成洗剤には、石油などから人工的に作られた合成界面活性剤のほか、香料や着色料、酸化防止剤や防カビ剤、保存料などが添加されています。

せっけんの界面活性剤は天然のものなのですぐに分解されますが、合成洗剤の界面活性剤は有害な化学物質に指定されてるものが多く、タンパク質と強く結合するものや、生物の細胞から浸透して細胞を壊すものもあり、それらは分解に時間がかかり土壌や水質汚染による生態系の破壊、ほかの化学物質との複合汚染などの危険性もあります。

埼玉県が県民向けに発行している冊子、「化学物質と私たちのくらし」によると、私たちの身の回りには5万種類以上の化学物質があり、そのリスクについて警鐘を鳴らしています。

化学物質のリスクとは、化学物質が人の健康や動植物に悪い影響を及ぼす可能性のことで、毒性の強さと体に取り込む暴露量によって決まります。

国が公表している環境中への化学物質の排出量、移動量を表すPRTR(化学物質管理法)によると、事業所以外、つまり家庭や学校から排出される化学物質の60パーセントもがシャンプーや柔軟剤を含む合成洗剤で、それらは大気や土壌への排出もありますが、多くは河川等へ流れ出ています。

ここ羽生市には雄大利根川が流れていて、羽生市はその利根川とともに歩み発展してきました。利根川から取水した用水により、県内有数の米どころにもなっています。お米だけでなく野菜や伝統工芸の藍染も、水とは切っても切れませんし、もちろん私たちの飲み水としてはいうまでもありません。

さてここで羽生市内の小中学校で使わている洗浄剤ですが、すべてが合成界面活性剤を含むものでした。その中には指定表示成分といって、高度の有毒性があり表示が義務付けられている「安息香酸塩」が入っているものや、FDA米国食品医薬局が販売を中止したトリクロサン入りのものも使われていました。トリクロサンとは主に薬用と書かれた洗浄剤に多く含まれている成分ですが、一般的なせっけんより感染予防に優れているといったデータはなく、EUでも2015年にトリクロサンの衛生用品への使用を禁止しています。現在はトリクロサンに代わる成分を使っているようですが、厚生労働省が認可しているからといって、子どもたちにとって安全とは言えません。

もちろんこれらを使うことですぐ健康被害が出るというわけではないと思います。けれど先ほど述べましたように、化学物質のリスクは有害度とともに、体に取り込む暴露量も大きく関係しています。

今回の一般質問に際し、市内北小学校、南小学校、井泉小学校、川俣小学校さんにお願いし、給食前の子どもたちの手洗いの現場を実際に見学させてもらいました。小学生ですので、水だけで洗ってる子もいましたが、多くの子どもは置いてある合成界面活性剤の入ったせっけんを使っていて、ポンプの泡を大量に出して、よく流し切れていない子どもも見受けられました。流しきれていないということは特に、化学物質が皮膚から体内に浸透しているということです。大人も台所用の合成洗剤で手が荒れることはよくあります。洗剤だけでなく、暮らしの中には化学物質があふれていますので、その積み重ねにより化学物質のリスクが高まり、アレルギーや化学物質過敏症の発症につながると言われています。

厚生労働省のデータによると、埼玉県は小児人口あたりのアレルギー疾患者数が、愛知県、長野県、福井県広島県と共に全国で一番多いグループに属しています。

国のリウマチ、アレルギー対策委員会によると、日本人の二人に一人が何らかのアレルギーに罹患しています。そしてそれは急速に増加していて、全体として子どもと若年者に多いと報告されています。みなさんのお子さんやお孫さん、近所にも悩んでる方がいらっしゃるのではないでしょうか。

また化学物質過敏症は、微量の薬物や化学物質の暴露により健康被害が引き起こされる疾患で、発症原因や症状、進行や回復についても個人差が大きいと言われています。

特にまだまだ成長中の子どもの脳は非常に敏感で、発達段階の脳の汚染はごく微量でも生涯にわたり悪影響を及ぼすこともあります。

私たちは大人として、子どもたちの健康に対するリスクを一つ一つ減らしていくべきであり、また「水と緑に囲まれ心豊かに暮らせるまち」として、水質向上を目指す観点からも以下の点について市の考えをお聞かせください。

 

1)市内小中学校で合成界面活性剤が含まれたせっけんを使っている理由について

2)合成洗剤の危険性や、環境・人体に与える影響についての見解

3)子どもたちの健康や未来の環境を見据え、市内小中学校や公共施設では環境負荷の少ないせっけん等を使用すべきと考えるが、市の見解について

以上1項目の質問といたします。

ぜひ今だけでなく、10年後、20年後、100年後の子どもたちの未来と環境を見据えた回答を、どうぞよろしくお願いいたします。

 

ということでした!

色々やりとりはあったのですが、学校教育部長が

「子どもたちのために研究していきます」と最後に答弁してくれたので、

今後学校教育課と協力して石鹸利用を進めていきたいと思います(^o^)/

明日は2項目について書きますね。


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