ご存知の方も多いと思いますが、6月に出版された『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』。
これはイギリスに住むブレイディみかこさんと、息子の学校生活について書かれたノンフィクションなんですが…
読み終わって、なんてなんて愛おしいんだー‼️
という想いが溢れた、とにかく素敵な一冊で、勝手な使命感で紹介させてもらいます(^o^)/
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』は帯にあるよう「親子の成長物語」なんですが、
ブレイディさんたち家族が住むイギリスは、
EU離脱が決まったことによって全ての人が政治的分断に巻き込まれていたり、
移民も多いので(著者も、ハーフである息子も)生活の中に差別用語が飛び交っていたり、
そして緊縮政策によって貧困家庭が多くなったことで、
学校の中にも大きな格差が生まれたり、と11歳の少年にとってはハード過ぎる現実。
に見えるけど、でも息子や子どもたちはそんな現実をしなやかに、素直に、そして軽やかに飛び越えていくんです!
この本を紹介してたくさんの方に読んでほしい、と思ったのは
今の日本でも同じような問題がたくさんあって、
むしろそのことで分断が煽られるような状況になってしまっているから。
例えばあいちトリエンナーレでの「不自由展」に対しての意見や
韓国に対する報道など、誰かを認められないとか仲直りできないとか、やられたらやり返す、という行為は大人の態度なのか?と悲しくなってしまいます。
それに対してブレイディさんは
「EU残留派も離脱派も、自分と反対の考えを持つ人々がこの国に存在するということをなかなか許すことができずにいるが、英国には両方な考え方の人たちが生きているのだというファクトを醒めた目で冷静に受け入れ、その現実とともに暮らしているのは実は子どもたちかもしれない」134ページ
「子どもたちには『こうでなくちゃいけない』の鋳型がなかった。〜中略〜あるものを、あるがままに受容する。幼児は禅のこころを持つアナキストだ」166ページ
と、イギリスに住む息子や子どもたちをみて感じています。
「世界の縮図のような日常」のなかで子どもたちは何を思っているのか。
ぜひぜひ読んで、そしていっしょに感動出来たらと思います(^^)✨
政治っぽい?堅苦しい?ことは全然なくて(もちろん繋がっているんだけど)
例えば入学した中学校で上演される舞台のことや
息子が組んだバンドのこと、水泳大会のこと、
サッカーワールドカップの観戦についてなど、
中学生の一般的な日常が描かれていて、
でもそれが本当に本当に愛おしいんです…‼️
久しぶりに早く読み進めたいけど、読み終わるのがもったいない!と感じた本でした。
そしてこれを読んで、私もぜひ子どもたちの成長を書き記さねばもったいない!と日記をつけることにしました〜笑笑
ぜひ、ぜひ!本屋さんで見つけて読んでみてくださいね😊