さいとう万紀子と羽生市わくわくまちづくり

埼玉県羽生市議会議員のさいとう万紀子のブログ。日々の様子やまちづくり活動を報告しています。

しあわせの経済フォーラム その2〜さいとう思い出話〜

こんにちは、さいとう万紀子です。

前回は母校である明治学院大学で「しあわせの経済フォーラム」に参加し、

そもそもしあわせの経済とは?について書かせてもらいました。

しかしやはり上手く伝えられる自信がないので、

なぜしあわせの経済なのか、のきっかけとなった私の学生時代について

ちょっと触れさせてもらいます。(思い出話すみません)

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明治学院大学8号館キャンパスにて。(すごく久しぶりだったのでかなりテンション上がっちゃってます!)

私は中学生のころから民族学とか文化人類学に興味があって、

色んな文化、特にその土地独自の仮面とかお祭りとかシャーマンなどに興味のある10代女子でした(ちょっと怪しいですね(^^;;)

そういう分野を学ぶため明治学院国際学部に入学し、

2年生からは南米の先住民の研究をしている辻信一先生のゼミを選択しました。

元々は先住民の方の暮らしや文化に興味があったのですが、

辻先生は「彼ら(先住民)の文化を知り守ることは、彼らが住む環境そのものを守ること」という視点から、様々な環境活動もされていました。

実は私はといえば、

買い物もできない(当時羽生にイオンはない)おしゃれなカフェ、映画館も何もない地元がいやで横浜にある大学を選んだ、という一面もあり

都会で大学生活をエンジョイしようと思ってたのに、

なぜか横浜まできて辻ゼミではみんなで田んぼを借りてお米を育てたり(明学の隣には舞岡公園という大きな里山があります)

南米のフェアトレードコーヒーを自分たちで淹れて販売したり、

あと明学ではゼミ研修があることが多いのですが、実際先住民の住むエクアドルへ行って現地の方と生活を共にする、

というように実践的な大学時代を過ごしてきました。

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(探したらエクアドルの写真が出てきた😆)

と同時に、ゼミでは経済学者シューマッハーの「スモールイズビューティフル」を参考文献としていました。

『小ささとしての文化』について1973年にイギリスの経済学者シューマッハーによって書かれたこの本は、

石炭、石油(化石燃料)に依存する産業の今後のエネルギー危機の到来に警鐘を鳴らし

「より速くより多く」の大量生産の巨大な技術ではなく、

ひとの身の丈にふさわしい適正なサイズとして、

小さいこと
簡素なこと
安い資本でできること
非暴力的であること

を経済の目標としていました。

50年も前に成長や景気、GDP、効率、競争、大量生産大量消費、そして大量廃棄やエネルギー(特に原発技術)について疑問を投げかけていたシューマッハー

けれど3.11を体験したはずの2019年現在も、

私たちはより大きな経済や原発産業に取り込まれ、使い捨て文化はそのままだし、食品ロスも大変なことになっていて、

環境や気候変動は揺るぎない問題として私たちの目の前に立ちはだかっています。

そしてみんな疲れてるし、余裕はないし、格差や貧困の問題、日本の自殺者は毎年2万人を超え、しかも未成年の自殺が増加している。

そうじゃなくて、シューマッハーがいうよう、

小さいとか、ゆっくりとか、エコロジカルで、持続可能な、

「自分たちの身の丈にあった」経済を作っていこう、

というのが『しあわせの経済』だと私は思います。

そして行ってきたしあわせの経済フォーラム!

次回こそその内容に入ります!か?!笑