こんにちは〜さいとうです。
今日も美しい秋空ですが、段々朝晩は冷え込んできましたね。
この「しあわせの経済フォーラム」に関して長くなってきてしまいましたが(^^;;、
私がなぜ選挙に出ようと思ったかとか、どういう気持ちでまちづくりに関わっているかと、すごーくリンクしているので、
もう少しだけお付き合いくださいm(_ _)m
経済学者シューマッハーの「スモールイズビューティフル」をモデル?に、
ゼミの辻信一先生が書いたのは「スローイズビューティフル」という本。
いまの社会を取り巻いてる(呪縛となってる?)経済成長や効率、コスパがいいとか、素晴らしいともてはやされる最先端の技術。
もともとあった生活の技術や伝統的な知恵、食生活、人と自然のつながりや結びつき、そういうものは否定されて
「モノとお金が1番な社会」となり、
私たちはもっと速く、もっと大きくを繰り返してきました。
そんなグローバリゼーション(人、カネ、モノが国民国家の枠組みを超えて活発に移動し、各国経済の開放と、世界の産業、文化、経済市場の統合が進む現象)の結果として、
多国籍企業へ利益が集中し、貧富の差や格差が大きくなって、
子どもの教育環境にまで影響が出ています。
これらはもちろんグローバリズムだけが原因ではないですが、
私たちは自分自身の生活や身の回り、この「当たり前の暮らし」が環境などに与える影響について考え、見直す必要があるのではないでしょうか?
今日の食卓に上がったのはどこからきた食べ物?
野菜はどこで採れたもの?
お肉はどうやって育てられたものだった?
今着てる服は誰が作ったんだろう?
「スローイズビューティフル」の中に、
アメリカの女性人口学者のドネラ・メドウズが
「世界危機を救える方法として、スローイング・ダウン、つまり減速すること」と語っています。
「想像してみましょう。ゆっくりと歩く。すると道端の花の香りを嗅ぐことができる。生活のペースを落とす。すると今まで忘れていた自分のからだをまた感じ始めるでしょう。子どもと遊ぶことまでできる。手帳にびっしり書き込まれた予定表のことを考えずに、愛する人との時間を楽しむことができる。ファーストフードを大急ぎで飲み込む代わりに、スローフード、つまり自分たちで育てたり、料理してり、盛り付けした食物を心ゆくまで楽しむこともできる。
もし、私たちがこんなゆったりとした生き方をしていたら、『世界を危機から救え』なんてそもそも起こらずにすんでいたんじゃないかしら?」
そんな風に投げかけています。
もちろんスピードとか効率とかが優先される世の中では色々難しいこともあるけど、
私は学生時代にこういう考え方に出会えたお陰で
先のこと未来のことではなく、すぐ目の前の
ごはんが美味しいとか、子どもたちが可愛いとか、
夕日がきれいとか、車の中で聴いたラジオが面白いとか、
そんなことを感じつつ、夫の入院期間も過ごすことが出来ました。
2017年に夫が難病となり、お金のこととか未来のことを考えたらキリは無かったけど、
とにかく目の前にあることを楽しむということは、
どんなときであっても強みになると思います。
選挙に出て市議会議員になったのは自分自身の経験から、
病気やケガ、介護や事故など、大変な環境に見舞われた時、
もっとサポートできる体制が街自体に必要なのではないかということを感じたからですが、
学生時代に出会ったグローバルではなくローカル、という考えが私の根元にあったからだとも思います。
ローカル、つまり国や世界単位ではなく、まちや村や自分の身の周りの小さな集団を基本単位とすること。
地域や自然との関わり、人と人とのつながりを大切にして、
できるだけ経済の規模を小さくすること。
衣食住、エネルギーなど生きていくのに必要なものは地球の裏側から持ってきたりしないで、自分たちで作ったり交換し合ったりすること。
頼ったり頼られたりしてしっかりコミュニケーションをとっていくこと。
そんなの今の時代に難しいー!と思うけど、
「しあわせの経済フォーラム」で、実際そういう生活や経済活動しているかたを
ご紹介していきます(^o^)/
最後まで読んでいただいてありがとうございました😊✨
参考文献
スロー・イズ・ビューティフル (平凡社ライブラリー) https://www.amazon.co.jp/dp/4582765017/ref=cm_sw_r_cp_api_i_ph6ZDbKEEA2AM
サティシュ・クマールのゆっくり問答 with 辻信一 (ゆっくり小文庫) https://www.amazon.co.jp/dp/4990566742/ref=cm_sw_r_cp_api_i_Rh6ZDbJCK3JTE
スモール イズ ビューティフル (講談社学術文庫) https://www.amazon.co.jp/dp/4061587307/ref=cm_sw_r_cp_api_i_di6ZDb6WEKX7N