さいとう万紀子と羽生市わくわくまちづくり

埼玉県羽生市議会議員のさいとう万紀子のブログ。日々の様子やまちづくり活動を報告しています。

令和2年度12月議会その②

こんにちは、さいとう万紀子です。

先日行われた一般質問では、「羽生市におけるセーフティネットについて」「学校や市役所など、その管理する施設で陽性が確認された場合の対応について」の2項目を確認しました。

羽生市におけるセーフティネットについて」(→令和2年度12月議会その① 一般質問しました - さいとう万紀子と羽生市わくわくまちづくり)は、困難な社会状況の今だからこそ確認したかったことです。

市の答弁について報告いたします、以下質問内容です。

1)子どもの学習・生活支援に関して

羽生市が行っている貧困世帯の子どもの学習支援に関して

・支援員の家庭訪問事業導入に関する考え方について

・高校生の中退とその防止に関して

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市からの回答(市民福祉部長)

→まず「羽生市が行っている貧困世帯の子どもの学習支援に関して」、学習支援事業については貧困の連鎖を防止することを目的に、生活困窮世帯および生活保護世帯の子どもを対象に平成29年度から行っています。基礎学力および学習意欲の向上を図るためNPO法人羽生子育てキャロットに委託し、支援員約9名により実施しています。

本事業は単に勉強を教えるだけでなく、子どもたちの居場所づくりとなるように、学期末には課外学習として、調理実習にも取り組むなど、温かい雰囲気づくりにも努めています(今年度はコロナにより未実施)

本事業の利用者数は平成29年度は中学生のみを対象とし、計38回延べ55名の参加、平成30年は対象者を小学生から高校生までに拡大したところ、小学生6名、中学生10名、高校生3名、高校中退者1名の計20名の参加申し込みがあり、計44回開催し延べ145名の参加があった。令和元年度は小学生13名中学生10名高校生7名の計30名、39回開催で延べ299名が参加、今年度は10月末現在小学生13名、中学生5名、高校生8名の計26名で16回開催し、延べ177名が参加しており、年々増加傾向にございます。

また参加者の増加に伴い、必要な予算を確保するため、委託料として29年度は34万6千円、30年度は35万8千円、元年度は48万5千円、今年度は73万9千円と年々増額となるよう措置し、円滑な実施に努めています。

次に二つ目の「支援員の家庭訪問事業導入に関する考え方について」ですが、現在学習支援事業における家庭訪問は定期的に実施している状況はありません。しかし必要と判断されるケースがある場合は臨時的に家庭訪問しているケースもございます。子どもからの情報をきっかけとして、その世帯への支援に繋がっていくというのも手段の一つと考えているので、随時可能な範囲で実施してまいりたいと考えています。

三つ目の「高校生の中退とその防止に関して」ですが、平成30年からのべ17名の高校生の学習支援をしており、そのうち中退者は1名でした。中退の防止という点では、学習支援教室の時間中に、学習面での指導のほか、家庭状況の聞き取りや進路相談等も実施しており、今後週の実施日を、中学3年生と高校生については1日増やすことも検討しており先ほど述べた家庭訪問等と合わせ、中退防止策を講じてまいりたい。

現在コロナウイルス感染症の拡大により、雇用や経済の先行きが不透明であり、このような中親の失業等により困窮状態に陥った子どもたちに、希望を見失わないよう、未来へ向けてのサポートをしていくことは、行政の役割として不可欠であると考えておりますので、今後も貧困によって学習の機会を失うことのないよう、また生活習慣の習得と社会性が身につけられるよう、継続的に工夫しながら取り組んでまいります。

という前向きな答えでした!

しかし羽生市の貧困世帯の子どもたちの学習支援事業は、他市町村と比べ予算がかなり少なく「これは福祉の事業に留まらず、子どもたちへの未来の投資として、また羽生市のまちづくりの一環として、長期的に考える必要があると考えるが、どう思いますか」と市長に質問したところ「非常に重要な取り組みであり、予算の拡充を含めしっかり必要な支援をしていく」と答えていただきました!

今後とも学習支援を委託されてるキャロットさん、社会福祉課の皆さんとともに、しっかり見守っていきたいと思います。

2項目の質問は、

2)羽生市による8050問題に関する取り組み

・引きこもりや8050問題を抱える世帯の把握について

・問題を抱える世帯への居場所や社会参加について

・8050問題を事前に食い止める施策について

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市からの回答(市民福祉部長)

→8050問題は、80代の高齢の親が50代の子どもを経済的に支える必要がある状態を指し、いまこうした親子が社会的に孤立し、生活が立ち行かなる深刻なケースが起きています。質問の「引きこもりや8050問題を抱える世帯の把握について」ですが、実際には生活困窮などで市への相談があったケースを除きその数を把握することは難しい状況です。

 次に「問題を抱える世帯への居場所や社会参加について」ですが、市では生活困窮などで社会福祉課へ相談があった場合には、まずはこれからどうしたいのか、どういった支援が必要なのか丁寧にお話を聞き、庁内関係各課と連携し、情報共有を行って解決策を考えます。そして県の埼玉県ひきこもり相談サポートセンターや埼玉県精神保健福祉センターへ繋げるほか、市でも就労支援や生活保護など、必要な支援を行ってまいります。次に8050問題を事前に食い止める施策についてですが、まずはひきこもりになるか、ならないかの早い段階で、市が行っている心の健康相談、心のなやみ相談、障がい者生活支援センター、そして社会福祉課窓口などにどういった形でもいいのでご相談いただきたい。またご家族でなくても、親戚縁者の方や民生委員、自治体の方から情報をいただいた場合には早い段階で市の職員がそのご家庭を訪問するなどして対応いたします。

ということでした。

こちらに関しても、しっかり対応を見守りつつ、出来る支援をしていきたいと思います。

詳細な答弁は、議会ホームページで今後公開される予定です。

会議名一覧

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