さいとう万紀子と羽生市わくわくまちづくり

埼玉県羽生市議会議員のさいとう万紀子のブログ。日々の様子やまちづくり活動を報告しています。

令和3年度12月議会その④ー安心して通える学校づくりー

こんにちは、はにゅう市民ネットの市議会議員さいとう万紀子です。中学生に校則について相談されたことがきっかけで、はにゅう市民ネットでは【学校生活に関するアンケート】を実施、そしてその結果をもとに、『子どもたちがより安心して通える学校づくりの推進』というテーマで議会に取り上げました。どんな内容か、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。

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(12月3日に行われた議会の様子)

子どもたちがより安心して通える学校づくりの推進について伺いします。
2020年度に不登校だった児童生徒は前年度比8.2%増の10万6127人、児童生徒の自殺者数は415人で、ともに過去最多になったと大きく報道されました。コロナ禍による長期休校など生活環境の変化で、多くの子どもたちが心身に不調をきたしたことも一因と考えられますが、不登校の主な要因は「無気力、不安」が最も多く、NPO「あなたのいばしょ」が受けた相談で、48%の子どもたちが「死にたいと強く感じる」と回答したそうです。周囲の大人が子どもの気持ちに寄り添うことの必要性を強く感じますが、専門家が行った学校教員を対象にしたアンケートによると、通常業務に加え感染症対策で負担が大きくなったとの回答が6割近くを占め、教員が多忙で余裕がないことも明らかになっています。国立成育医療研究センターが子どもたちに行ったアンケートでは、コロナ禍で「先生や大人への話しかけやすさ、相談しやすさ」が「減った」との回答が51%に上ったという報告もあることから、一点目は羽生市では児童生徒に寄り添うために、学校でどのような取り組みを行っているのか、効果的と考えている施策、教員が子どもたちと向き合う時間を十分に確保するため、先生方の業務負担を減らすための取り組みや、校務員さんなど学校への手厚い人材配置について、来年度はどのような形で行っていくのかお聞きします。
 

二点目は子どもの参画と意見の反映について伺います。羽生市ではすべての中学校の教育目標として「主体的に考え行動する」を掲げており、また2020年に学習指導要領が改定されたことで導入された、自ら判断し行動していくことを目的とした主権者教育も始まりました。

東京都では令和3年4月から「東京都こども基本条例」が施行され、子どもの「今」に寄り添い、学校や地域社会と連携して子どもの意見を施策に反映させることが条例に明記されました。学校教育を受ける当事者である児童生徒の意見を十分に尊重した学校づくりを行うということで、例えば三鷹市では、学校、保護者、地域が運営するコミュニティスクールに、子どもたちの意見を積極的に取り入れたり、町田市では子どもセンターや放課後子ども教室を子ども自身がルールを決めて運営する仕組みがあったり、世田谷市では子どもたちがまちづくりについて考えるユースミーティングが開催され、実際市への要望、提案などが行われています。羽生市が目標としている主体的な学びのためにも、様々な場面で子どもの声を聞くこと、子どもが自ら参画していく機会の提供が必要と考えますが、羽生市では主体的な学びのための方策としてどのようなことを行っているのか、また今後はどのような方針で取り組んでいくのでしょうか。

 

次に子どもたちにとって一番身近なルールである校則との関り方について伺います。羽生市の中学生から「校則が厳しくていやだ」のとの相談を受けたことがきっかけで、はにゅう市民ネットで中学生、高校生、その保護者の方へ学校生活に関するアンケートを実施しました。49件の回答があった中で、中学校の校則や指導の中で「変だなと」疑問に思うものがあったかとの質問では、8割以上があったと回答、校則や指導について生徒や保護者が意見を述べる場や見直しが行われたことがあるかとの質問に、あるまたはあったとの回答は14%、7件のみという結果でした。

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置き勉の禁止や下着の色の指定、頭髪についての指導などは「意図が明確でない」「どうしてその校則があるのか納得できる理由が知りたい」「時代にあっていないものがありすぎる」「教員によって指導内容が違う」などの意見が多く寄せられ、生徒たちが納得できないまま過ごしていることが分かりました。先に述べたよう、羽生市ではすべての中学校の教育目標として「主体的に考え行動する」を掲げており、子どもたちにとって一番身近なルールである校則について自分たちで考えること、決定していくことは、将来の社会の担い手を成長させる大きな経験となると考えます。羽生市では校則の存在をどのように認識しているのか、また今後見直し等は考えているのかお聞きします。以上一項目の質問といたします。

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最後まで読んでいただいてありがとうございました。次回はこの質問、提案に対する羽生市の答えを報告していく予定です。