さいとう万紀子と羽生市わくわくまちづくり

埼玉県羽生市議会議員のさいとう万紀子のブログ。日々の様子やまちづくり活動を報告しています。

いのちを守る断熱化の取り組みー令和5年度9月議会13ー

こんにちは、羽生市議会議員はにゅう市民ネットワークのさいとう万紀子です。朝晩涼しくなってきて、やっと秋らしくなってきましたね…、と言いたいところですが、皆さま!この夏の暑さを思い出してください‼️ヤバい酷暑でしたよね!

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(すごい積乱雲が何度も発生してましたね)

9月議会の一般質問、2つめは【いのちを守る断熱化の取り組み】について提案しました。

(ひとつめは地産地消の給食▶︎給食からつながる地域!ー令和5年度9月議会⑤ー - さいとう万紀子と羽生市わくわくまちづくり

「省エネ」っていうと太陽光パネルの設置を思い浮かべる方が多いと思いますが、電気料を抑え、住む人の健康と命を守り、誰もが快適に過ごせる上に、二酸化炭素を抑制する取り組みとして注目されているのが「建物の断熱と省エネ化」です。以下、議会での提案原稿になります、ぜひ多くの方に知ってもらえると嬉しいです✨

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今年の夏は例年以上に酷暑が続き、エアコンなしには過ごせない毎日となりました。総務省によると2020年の夏は、全国で約7万1千人が熱中症で救急搬送されており、発生場所のうち最も多いのが住宅の39.5%、エアコンが設置されていない、電気料がもった いないなどの理由や、高齢者の場合は体温調節能力の減衰により、熱中症のリスクがより高くなると言われています。ロシアによるウクライナ侵攻などの影響により、原油高、燃料費の高騰が続いており、羽生市でも各種公共施設等で使用する令和5年の電気料予算は、昨年より1億1600万の増額となりましたが、1点目は、令和6年度の公共施設の電気料、また燃料費の想定について伺います。

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予算の高騰を鑑み、電気料を抑え、高齢者の命を守り、誰もが快適に過ごせる上に、二酸化炭素を抑制する取り組みとして注目されている、建物の断熱と省エネ化について2点目以降伺っていきたいと思います。国は2021年に改正建築省エネ法を公布し、戸建てやマ ンションなど新築住宅は2025年から断熱材などの活用で省エネ基準を満たすよう義務付け、商業ビルなどの建築物は段階的に基準を厳しくするなど、断熱・省エネ化は2050 年までの脱炭素社会への実現に向けた効果的な対策として位置づけられています。断熱とは、建物の屋根や壁、床下などに断熱材を入れたり、窓を樹脂サッシや複層ガラスにして外の熱を伝わりにくくすることですが、断熱性・気密性が高いことで、夏は涼しく、冬は暖かい空間が維持されることになります。

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市内公共施設が建てられた当時は省エネ基準がなかったため、残念ながら建物の効率が悪く冷暖房に多くの電気や灯油を使わざるを得ないためか、電気料金、使用量ともに年々上昇しています。特に学校の校舎は夏はうだるように暑く、冬は芯まで冷える状態が常態化し ており、こども達の教育環境を改善するための取り組みが全国で広がっています。例えば、 2022年に断熱改修の親子ワークショップが行われたさいたま市芝川小学校では、断熱改修前と比べて室温が6度以上下がり、エアコンの効きも格段に向上、こども達へのアンケートでは、「授業に集中できるようになった」「学校に行くのが楽しみになった」との声も多く、また同じく断熱改修が行われた仙市台の小学校では、エアコンの使用量が3~4割少なくなったと報告されています。学校は子どもたちが長い時間を過ごし、心身を育む大切な場所です。2点目は、今後の学校における大規模改修の、断熱など省エネ化を基準とすることについて羽生市の考えを伺います。また、8月に市内小学校の視察を行った際、どの学校でも特別教室の暑さを訴えておられました。まずはぜひ特別教室の断熱改修を行うべきでは と考えますが、学校におけるこども達の学習環境についてどのようにお考えでしょうか。

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3点目は公営住宅の断熱に関して伺います。古いコンクリート製の公営住宅は、木造住宅に比べて夜中も涼しくならず、室温が高止まりし、特に日光で熱くなった屋根の直下にある最上階では熱中症のリスクがさらに高くなり、羽生市では公営住宅から熱中症で緊急搬送された方もいると伺っています。住宅の性能が上がることでエネルギー消費は激減し、光熱費負担が大幅に軽減されるなど、公営住宅の断熱化は、健康、福祉の面からも重要と考えま すが、羽生市公営住宅における断熱の取り組みについてお伺いします。
4点目は省エネ化補助金の周知と拡充です。これまで日本の住宅の断熱基準は世界に比べて大変低く、WHO(世界保健機構)が推奨する冬の最低室温18度に、9割の住居が届いていない状況となっています。その結果、特に高齢者や女性では、室温の低下によって血圧が上昇する傾向が強く、いわゆるヒートショック(急激な温度変化に伴う血圧の変化が体 に大きな負担を与える現象のこと)関連で入浴中に急死したとされる推定死亡者は、2011年の場合全国で1万7千人、交通事故で命を落とす人の3.7倍にもなり、R4年における羽生市でも、ヒートショックの疑いがある事案が25件、そのうち7名の方がお亡くなりになっています。住宅の断熱性能の向上により、朝の血圧が下がることで、ヒートショック だけでなく脳卒中心筋梗塞心不全の発作のリスクは確実に減ると実証されており、医療費の削減にもつながると言われていますが、残念ながらまだ断熱や省エネ化に関する理解が進んでいるとは言えません。ぜひ命を守る住居の省エネ化について羽生市からも積極的 に発信し、断熱・省エネ化に関する補助金を拡充していただきたいと考えますが、いかがでしょうか。

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最後まで読んでいただき、どうもありがとうございました😊✨断熱化することで、健康や命を守ることにつながる、ということを少しでも多くの方に知っていただけたらと思います!今回の一般質問に対する市役所の回答は、また次回ご報告します。

▶︎齋藤万紀子 lit.link(リットリンク)(さいとうのFacebookInstagram、メールアドレスなどはこちらから)

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