こんにちは、羽生市議会議員のさいとう万紀子です。
3月2日から全国の学校が休校になって、そろそろふた月が経とうとしています。
お子さんを持つ保護者の皆さま、お子さんの体調、様子はどうでしょうか(>_<)?
いまは春休みですが、一時的に学校を再開していた地域もありますし、逆に5月7日以降の再開も難しい、と既に判断している地域もあります。
私が住んでいる埼玉県は、緊急事態宣言が出されてから東京都と足並みを揃えていて、現在のところ埼玉県教育委員会から「5月6日までの休業要請」が出されており、羽生市でも同様の措置をとっています。
が、この新型コロナに関する対応としては、終息させることが目的であると同時に、様々な制限がある中でも終息後を見据えて日常生活をどう送っていくか、例えば出来るだけ地域の経済を回すとか、弱い立場の人たちにしわ寄せがいかないようにするとか、そして子どもたちの健康、学びの場や権利を確保する、ということも非常に大切だとも思います。
私自身も小3と年長の子どもがおり、子どもは人との関係性の中で成長すること、遊びの中から学びを見つけること、そして本来学ぶ権利を持っていて自治体や保護者にはその責任があることを、この休校に際し強く感じています。
権利の制約がやむを得ない場合でも、それらの影響を少しでも小さくしていくことが大切だし、そして様々な立場や環境に置かれている子どもたちが地域にいることも忘れてはいけません。
→性的虐待、ネグレクト…10代少女たちが新型コロナ「外出自粛要請」に怯える理由 | Business Insider Japan
→給食中止「食うに困る子」143万人の切実な事情 | コロナショックの大波紋 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース
また外出自粛により普段と違うことによるストレスなどで、世界的にDVや虐待も問題となっています。
→「虐待しそう」相談急増 大学生ら24時間運営のチャット コロナで外出自粛、影響か:朝日新聞デジタル
→https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200423-00000081-kyodonews-soci
はにゅう市民ネットでも子育て中のメンバーが多く様々な心配の声があること、そしてなにより学校と保護者が一緒になって子どもたちを守っていくという観点から、休校中の子どもたちの生活、教育政策に関しての要望書を私たち市民ネットワークが中心となり4月1日に羽生市教育長に提出しました。
→【子どもたちの生活・教育政策に関する要望書】を提出してきました - さいとう万紀子と羽生市わくわくまちづくり
まだ4月1日の時点では学校再開の可能性もあったので、〈学校が再開される場合〉と〈休校が続く場合〉の2種類作成し、以下は〈休校が続く場合〉の要望です。
1)休校による環境の変化で、子どもたちに心理的な大きな負担がかかっています。学校、地域、家庭が一体となって、子どもたちに充分配慮した対応を心掛けてください。
2) 長期間にわたる休校で、このままだと学習に関しさらに大きな格差が生まれます。一人ひとりに出来る限りの学習支援と学習の機会の提供をお願いします。
3) 子どもたちが置かれている環境は様々です。学校給食がないことで生じている可能性のある、子どもたちの栄養面でのサポートをお願いします。
4) 子どもたちにも理解できるよう、適切な情報提供をお願いします。
5) 外出制限の影響で、DV、児童虐待などのリスクが高まっています。危険な状況になる前に、相談窓口の設置など市として出来る限りの対応をしてください。
学校が休校している間の対応については、地域の感染者の状況や人口など様々な要因によって、登校日の有無などあると思いますが、学習に関しての取り組みに関しても、自治体や学校によって大きな差が出来てしまっています。
例えばオンラインで学習支援をしている学校もあるけど(→休校中の学習支援 自治体で格差 オンライン対面指導は5%のみ | NHKニュース
→https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200417-00000005-binsiderl-soci&p=1)それは端末や技術の関係もあり、全国で一斉に出来るかというと、やはり現実的ではないと思います。
それより問題なのは、ほとんどの自治体で
「学校と家庭の双方向の連絡手段が持てていない」
ということであり(例えば長男の小学校からはメールでの連絡が週1回程度あるのみ、家庭からの返信は出来ない)
子どもたちの生活状況や健康状態を誰も把握出来ていない可能性があることに、非常に危機感を覚えています。
我が家でも長男が、小学校から写真付きの運動メニューと一緒に「健康チェックシート」をもらってきました。
すごくありがたいなと感じると同時に、チェックをしても学校側は把握できないのでは、ということにもどかしさを感じます。
提出した要望書に関して、先日改めて羽生市の学校教育部長にお話しをさせてもらい、
ぜひ電話などで定期的に、子どもと先生が直接話せるようにしてほしい、と要請させていただきました。
誰もが初めての事態の中で、制約も多く困難ばかりですが、
どうか学校がまた再開した暁には、全ての子どもたちが笑顔で通えるよう、大人として、社会として、出来る限りのサポートをしていけたらと思います。
ご批判、ご提案等もあると思います。
先生方もたくさん考えてらっしゃることがあると思います。
ぜひコメントなどよろしくお願いいたします。
齋藤万紀子 makikosaito@outlook.jp