さいとう万紀子と羽生市わくわくまちづくり

埼玉県羽生市議会議員のさいとう万紀子のブログ。日々の様子やまちづくり活動を報告しています。

久喜市版【未来の教室】を体験してきました

こんにちは、羽生市議のさいとう万紀子です。

文部科学省が進めるGIGAスクール構想(1人1台の端末でオンライン学習を進める)については何度かこのブログでも紹介していますが、

その最先端を進んでるのが羽生市のご近所、埼玉県の久喜市ってご存知ですか(^^)?

先日ほかのまちの議員さんと一緒に、久喜市教育委員会【未来の教室】の体験、視察に行ってきました!

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3月2日から始まった3ヶ月に渡る休校中も、久喜市教育長の「子ども達のためにできることをやる。何もしないなんてことはありえない」という掛け声で全国に先駆け、4月中にオンライン授業が開始されたそうです、すごい‼️

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こんな記事も出ていましたね!

しかしYouTubeの授業動画配信や、zoomによる朝の会はイメージ出来るけど、GIGAスクールが目指す

①個別最適な(ひとり1人に合った)学び

②STEAM化した学び、集団での協働的な学び

って具体的にはどんなこと???

※STEAM教育とは「科学」「技術」「工学」「芸術・教養」「数学」5つの頭文字をとった造語です。日本ではこのSTEAM教育が非常に遅れていると言われています

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文部科学省ホームページより)

というわけで、実際にパソコンを用意していただき、久喜市版【未来の教室】を体験させていただきました!(通信環境があまり良くなかった関係で2台ありますが、通常は1台です)

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Gsuiteというソフトを利用しGoogleアカウントを設定することで、招待された人だけが入れるオンライン上の教室が開設されています。

つまり、3年1組なら3年1組のクラスメイトだけが使える、独立した仮想教室がオンライン上に出来る、いうことですね。

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まずは算数の授業を通じて、①の「個別最適化された学び」の体験です。

問題を解くと、すぐに回答が先生に送られる仕組みになっています。

誰が正解で誰が間違っているかとともに、クラスでの理解度もすぐ分かるので、先生も「もっと説明が必要だな」「十分理解してるな」ということが判断できますね。

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ちなみに自動採点されるので、すぐに自分の点数が分かるとともに、丸つけの必要がなくなることで先生の働き方改革にも繋がります。

また誰がどの単元が得意で、どの単元が不得意なのか、ということも、情報(データ)として積み上がっていくことで、苦手な部分を集中して学ぶこともできますね。

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次に②の「STEAM化した協働的な学び」について、〈秋〉をテーマにした画像作りをすることで体験しました。

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Googleのソフトでは、他のみんなの作業の様子が分かるので、「何をしたらいいのかな?」ということがなくなります。

進んでいない子もすぐ分かるので、先生は支援に入ることができますね。

また共同編集も可能なので、例えば学級新聞なども、これなら各自が担当してすぐに出来ます。

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これは音声入力のアプリです。上の文を声を出して読むことで、下にしっかり文字入力されました。

英語の発音がきちんと出来ているかすぐに確認できたり、

また特別支援級などキーボード入力が難しい場合、この音声入力はすごく有効ですよね。

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以上実際に体験したことで、オンラインの授業のメリットをイメージすることができました。

久喜市では教員同士の会議や研修会もオンラインで開催することで、

資料の印刷、場所の移動、会場の設営の手間も省けるようになったとことです。

また、オンライン(ICT)の授業はあくまで手段であって、目的はより効果的に活用して子どもの教育に活かすこと、と明確におっしゃられていたのが非常に印象的でした。

もちろんこのようにパソコンなどの端末を使う授業は先生によって得意、不得意もあるけれど、

教員用のサイトを作ることで、情報交換を密に行ったり、

また学校によって差が出ないよう「上の学校に合わせる」ということを、チームを組んで取り組んでいるそうです。

羽生市でも久喜市と同じGoogleのソフトが入った端末が、

今年の3月に児童生徒1人に一台ずつ納入される予定です。

もちろんまだまだ始まったばかりのことですし、メリットデメリットあると思います。

しかしGIGAスクールを進める教育委員会とともに、保護者も子どもたちの教育環境を支えていけるよう、

出来るだけ内容を理解し、よりよい環境を作っていけたらいいなと思います。

何か気になることやご意見等ありましたら、ぜひお気軽にコメント等お寄せくださいね。

久喜市視察を調整してくださって久喜市の猪俣議員、川辺議員、そして受け入れてくださった久喜市教育委員会の皆さま、どうもありがとうございました😊