さいとう万紀子と羽生市わくわくまちづくり

埼玉県羽生市議会議員のさいとう万紀子のブログ。日々の様子やまちづくり活動を報告しています。

初めての賛成討論!〈令和3年度9月議会⑦〉

こんにちは、羽生市議会のさいとう万紀子です。9月議会は決算議会、ということで、羽生市が1年間どんなことにどのくらいのお金を使ったのか、を確認する議会でした。

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質疑とともに、常任委員会でも様々な審査を行い、決算報告書と予算書を比べたり、色んな資料を読んだり職員さんに確認をした結果、最終日の採決で〈令和2年度羽生市一般会計歳入歳出決算〉に賛成としました。 

私にとって3回目の決算(年一回で議員になって3年目なので)ですが、今回初めて、なぜこの決算に賛成することにしたのか、また賛成だけれど、気になっている点についてなどまとめた討論を行いました!

少し長いですが読んでいただき、私たちの税金がどう使われたのか、一緒に羽生市の財政についても考えてもらえると嬉しいです^ ^

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議案第62号令和2年度羽生市一般会計歳入歳出決算の認定について、賛成の立場で討論を行います。令和2年度の行政運営は、新型コロナウイルスの感染拡大という先の見えない中で、市民の命と健康を守りながら事業を進めていくという、非常に困難なものだったと思います。9月8日の議案質疑と14日から16日に行われた都市民生委員会の中で、様々な質疑をさせていただき、そのなかで特に重要と考え賛成のよりどころとなっている点について討論させていただきます。

 

まず歳出に関し、第3款民生費、生活困窮者子どもの学習支援事業委託料に関し、コロナ感染拡大の影響による様々な経済的打撃により、約7割のひとり親家庭が収入が減少し、約9割が支出が増えたとの報告もある中で、当初73万9千円だったこの事業委託料は、羽生市が社会の状況を速やかに判断し、子どもたちへのきめ細やかな学習支援が行えるよう補正を2度行ったことで、決算額は124万2920円となりました。この増額により33名、延べ人数467名の小学生から高校生までの児童生徒が、45回にわたり、感染症対策が行われた教室で学習支援を受けることができたと、常任委員会で確認することができました。子育て支援課との連携や口コミなどにより、平成30年には18名だった参加者は年々増加しているということで、子どもたちの学びの保障、未来への投資として、今後ともしっかりこの事業が継続されることを望みます。

 

次に第4款衛生費、赤ちゃん訪問支援事業(参考 p130,131)に関して、委託を受けた助産師が生後4か月までの赤ちゃん訪問を284件行い、出産の状況や赤ちゃんの発育を確認したり、子育て相談などを行ったことが常任委員会の質疑で確認できました。対象人数は297名であり、里帰り出産などで訪問できなかった13件についても、電話でのフォローや別の機会を設けて訪問しているということで、ひとり一人にしっかりアクセスしていることが分かりました。今後も母子保健に関し、当事者の声を聞きながら丁寧に対応していくよう、よろしくお願いいたします。

 

同じく第4款衛生費、塵芥処理の状況に関しては、令和2年度はコロナ禍で在宅時間が長くなった影響などにより、可燃ごみは前年度比122t、不燃ごみは200t、粗大ごみは66tの増加となったこと、1トン当たりの処理費用が4万円ということで、令和2年度はごみの処理費用として7億244万円が充てられたことを議案質疑にて確認しました。また令和2年度の事業系ごみは3140tであり、10キロ当たりの廃棄物手数料が120円ということで、処理費用1億2560万円に対し、事業からの手数料は3768万円、羽生市が事業系ごみの処理費として8792万円を負担していることが分かりました。羽生市の事業系ごみの手数料は県平均より安くなっており、今後見直しが必要との認識を持っているということを質疑で確認できましたので、多くの自治体がごみ削減のため、また消費税増税に伴い事業系ごみの手数料の改定を行っている状況を鑑み、羽生市でもしっかり精査したうえで、手数料に関して判断していく必要があることを指摘させていただきます。

 

第1款総務費、職員研修事業に関しては、委託料や旅費の支出が減少したこと、人事異動の結果職員の派遣を取りやめた研修があることなどから、101万4465円の不用額が出たことを質疑で確認しましたが、専門性の確保や職員のモチベーション維持など、長期的なまちづくりを見据え、今後人材への投資としての研修事業について改めて考慮し、取り組んでいかれることを期待します。また残念ながら新型コロナウイルス感染症拡大の影響により開催されなかった、全職員を対象とした人権研修と男女共同参画研修に関しては、本年度は充実した研修の実行と丁寧な報告をよろしくお願いいたします。

 

財政全般に関しては、後期高齢者医療及び介護保険特別会計を含め、民生費の上昇や、上下水道に関する大規模な施設改修、汚水管渠の更新の必要性など、一般財源の根幹をなす市税の伸びを大きく見込むことができない中で、「公共施設の適正化を着実に進め、施策や事業の優先的選択と事務事業の見直しを行うことで財源を確保し続けていくことが必須である」との認識を伺いました。コロナ禍の収束もまだ見通せず、長期的に厳しい行政運営が続くことが予想されますが、社会の変化やニーズに沿った、臨機応変で柔軟な対応をよろしくお願いいたします。感染予防を行いながらのこれまでとは違う取り組みも多いとは思いますが、特に子育て現場や社会福祉の現場において、職員さんのご尽力を様々な場所で耳にしています。この大きな社会の変化の中でより持続可能に回復していくため、まただれもが主役となれるまちづくりのための事業をさらに展開し、努めていただくよう申し上げ、以上賛成討論といたします。

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最後まで読んでいただきどうもありがとうございます✨

ご存知の通り、羽生市の財政は決して豊かなものではなく、少子高齢化は進んでるし、税金がいきなり増えるとか現実的じゃないし、今後も様々な方法(事業の優先順位をつけたり、規模を縮小したり、削減したり)で節約しながら対応していかなくてはいけません。

やっぱりそのときに重要なのが、私たち一人ひとりの行動や考え方、いかにまちづくりを協同して行なっていくか、ということになると思います。

いま私たちは〈子どもたちの未来をつくっている〉真っ最中!ということを忘れず、今後ともよろしくお願いいたします!