さいとう万紀子と羽生市わくわくまちづくり

埼玉県羽生市議会議員のさいとう万紀子のブログ。日々の様子やまちづくり活動を報告しています。

一般質問、市役所からの答弁まとめ

こんにちは、寒い1日ですね❄️

ブログを始めて約1年…初めて文字のフォントの変え方が分かりました笑!(遅すぎ!)

今更ですが、今日から色やサイズの変化で読みやすいブログを目指しますね😆✨

今回は12月議会の私の一般質問に対する市役所からの答え、そしてさらに私の意見をまとめましたので、

ちょっと文字が多くなってしまいましたが

現在の羽生市の防災に関する情報や福祉避難所などについても書いてあります。

赤色や太字を使ってみましたので、「お、さいとう頑張ったな笑」と読んでいただけたら嬉しいです🙇✨

1項目「防災訓練について」

1) 災害対策本部の訓練について

→総合防災訓練とともに3年に1度行なっているとのことだが、毎年部署の移動が行われる中でしっかり自分の役割について把握出来ているのか?公助の立場をしっかり認識し、役割確認を含めた防災訓練を市役所内でも行って欲しい

2) 過去10年間における防災訓練の参加者の人数と男女比について

→男女比については調査していない。

各地区においては

H27  54地区 4117人

H28  58地区 4451人

H29  54地区 3511人

H30  58地区 4777人

の参加とのことだが、参加者が多い地区、少ない地区があり、それぞれ内容や参加者も同じだったりで形骸化はしていないのか。防災教育や啓発、防災訓練の実施に関することは市の事業なのでしっかり指導し、みんなが参加できる防災訓練にしてほしい

3) 評価検証はどの程度行われ、現在どう生かされているのか

→防災訓練についてはその都度訓練の分析・検証を行っていて、それを次回の訓練に生かしているということだが、誰がどの程度時間をかけて検証し、それが具体的にどう生かされているのか分からない。ぜひより実効性のある訓練にしていってほしい

4) 今後の参加率を上げるための取り組みと防災訓練の内容について

→訓練への参加率を上げるため、地域の年間行事に合わせて実施している。今後は女性の参加の重要性を説明し、女性防災リーダー養成講座の開催も行いたい

5) 羽生市の教育現場における今後の防災教育について

→子どもの安全確保第一で、必ず毎学期やる。突然実施し判断力を備えることも。保護者とも協力し引き渡し訓練も行なっている。防災に関しては四年次に必修科目となるので、自分の身は自分で守れるような力を身につけさせる。

2項目「要支援者の避難と福祉避難所について」

1) 今回の台風ではこの「避難行動要支援者名簿」の活用がどの程度あったのか

→10月10日(上陸の2日前)の時点で用意をして、自主防災組織に渡す予定だったとのことだが、要支援者自身との連絡は全く取れておらず、自主防災組織に渡しても避難に繋がったとは思えない。しっかり活用できる状態にしておいてほしい。

2) 「羽生市避難行動要支援者名簿活用制度実施要項」の中に個別計画の作成とありますが、作成はどのくらい進んでいるのか

→名簿は自治会と民生委員に渡しているということだが、要支援者(当事者)やその家族には話を聞いたことはないとのこと。具体的な避難経路や避難場所の候補地などは当事者や、日々当事者と関わっているケア施設の職員さんや学校と協力する必要があり、今後は連携して作っていくということ。

3) 福祉避難所や病院と名簿や情報の共有などはどの程度できているのか

→今後は避難行動要支援者名簿とは別に、医者的ケアが必要な方は同意を得た上で新たな名簿を作成し、発災時に迅速に医療機関に情報伝達ができる体制作りに取り組んで行く。また福祉避難所に関しても、災害時に迅速に対応出来るような体制を協議していく

4) 福祉避難所が被災した場合の受け入れ先はどうなっているのか

→現在羽生市群馬県板倉町明和町千代田町加須市と「災害時における相互応援なら関する協定書」を締結しているので、福祉避難所に関しても協議を進めたい。また他県との連携、協力も視野に入れたい

3項目「除染土壌の再利用について」

1)国、県、自治体内での除染土に関する情報の共有について

→除染土壌の管理については国の環境省、再利用の窓口は国土交通省と埼玉県と考えられるが、これまで国や県を通じて「除染土壌の再利用に関する情報」は一切なかった

2)これまで羽生市では除染土を受け入れ再利用したことがあるのか、

→情報すらないので、これまで受け入れたり再利用したことはないと認識している

3)どこに利用し住民への説明はあったのか

→受け入れ、再利用はしていないので、住民説明は行なっていない

4)再利用した(する)場合、環境への影響に関してどう考えているのか

→国は現在再利用に関して実証実験を行なっている状態なので、この結果や専門家の検討を踏まえた国の見解が明らかになった時点で、市としての判断をすることになる

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この最後の除染土壌に関する質問は、時間切れとなってしまい😂(一般質問の持ち時間は約1時間となっています)

しっかり突っ込んで聞くことが出来ずとても残念だったのですが、

その後直接お話しして、関係部長からは「基本的に除染土壌を再利用することはない」という言葉をいただいたので、

少し安心しました。

現在、実証実験が行われている除染土壌の再利用に関して、

市民ネットは引き続きしっかり調査し続けていきます!


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1、      議員は最長3期で交代
代理人(議員)にはだれでもなれますが、最長3期まで。
これは議員を職業化、特権化しないためです
2、      議員報酬はみんなの活動費
議員報酬は市民の政治活動のために有効に活用します。
お金の流れはすべて公開します。
3、      選挙はカンパとボランティア
全員ひとりひとりの力(知恵、時間、労力、賃金)を活かし大勢による参加型の選挙活動を行っています

 

 

 

12月定例議会最終日‼️と子どもの冬休み

こんにちは、さいとう万紀子です。

本日、12月定例議会が無事終了しました!

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今議会にあたり、様々な調査に関わってくださった皆さん、

傍聴に来てくださった皆さん、そしてこのブログを読んでくださってる皆さん、

本当にありがとうございます🙇‍♂️✨

今日は10の議案と2つの請願の採決だったのですが、

そのうち以前のブログ(2019.12.5と12.6)にも書いた「会計年度任用職員制度」に関係する議案に関しては、起立(賛成)しませんでした。

理由としては、やはりほとんどの非正規職員さんが処遇改善にはならないこと、

非正規職員の貧困の問題などがクローズアップされる中で、

国や自治体といった「公(おおやけ)」が『官製ワーキングプア』を生むような状況に繋がるのではないか、というのが大きな反対の理由です。

この会計年度任用職制度含め、10全ての議案は賛成多数で採択(決定)されましたが、

運用に関してなど、今後もしっかり目を光らせていきたきと思います!

応援よろしくお願いいたします!そして

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話しは変わりますが、夏休みに大好評だった

『おいでよ!はにゅうの森』冬休み企画のお知らせです(^o^)/

仕事は中々休めないけど子どもは冬休みで家に置いとくのが心配、とか

家にいると子どもがゲームばっかりしていて困る!という保護者の皆さま、

ぜひ自然豊かな羽生の杜に来てみませんか〜?

主催 NPO法人羽生の杜

http://www.hanyunomori.org/(羽生の杜HP)

羽生市社会福祉協議会でも、いろんな子育てサポートありますよ。

http://www.hanyushakyo.jp/modules/contents/index.php?content_id=3羽生市社協HP)

羽生市の子育て家庭支援のNPOキャロットも!

https://carrotwith.jimdo.com/(キャロットHP)

子どもが休みになって一日中家にいることで、

色々大変なこともあると思います。

ぜひ色んな支援や制度を使いながら、『お互いさま』で子育てしていきましょー( ´∀`)


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12月定例議会 一般質問その3

益々寒さが厳しくなってきましたね。

次男が通う保育園のもみじが本当に見事なんですが、そろそろ見納めですね🍁

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前回までは今年の台風19号に関する対応と、今後の災害対応に関しての質問でしたが、

3つめの質問は台風で流れ出た除染土(汚染土)に関してです。

大きな大きな被害をもたらした東日本大地震から、もうすぐ9年。

先月末に、宮城県女川原発が安全審査を合格した、というニュースもありましたが、

福島の事故後に除染された汚染土は、いまはどこにどの位あるかご存知でしょうか?

実は最終処分の量を減らすため、環境省は除染土を全国の公共事業で再利用する計画を示しています。

道路の盛土材から農地のかさ上げまで、私たちの知らないうちに除染土が身近なところで使われる可能性はないのか。

もちろん最終処分に関してはしっかり考えなければいけないけれど、

集中管理が原則の放射性物質物資を全国にばら撒いていいのか。

自治体が「最終処分」を担うことになるのでは?など、

調べていても?(はてな)だらけの問題です。

以下一般質問の3項目の原稿ですが、とにかく除染土の問題は「国のエネルギー政策」に繋がっていて、

それってつまり、私たちの毎日の生活のことなんですよね。

大前提として、福島の問題ではなく、私たち1人ひとりが答えを出すべき問題で

ぜひ読んで一緒に考えてみてもらえたらと思います。(答弁はまた後日書き足していきます🙇)

 

2011年に原発事故が起こり、現在もその様々な影響や問題、例えば汚染水の問題や健康被害について、収束が見えないままとなっています。放射能汚染が広がり、生活空間の線量を下げることによって放射線被ばくから身体を守る目的で、放射性物質あるいは放射性物質が付着したものを除去することをに除染といいますが、その除染で発生した除染土壌は、福島県内だけで1400万立方メートルとされ、フレコンバックという黒い袋に詰められうずたかく山積みにされています。環境省は最終処分するこの除染土壌の量の減少を目的に、福島県内で除染などにより発生した土壌、廃棄物を土木工事などに再利用可能とする試算を2019年3月に提出しました。

環境省は「用途に応じて適切に制限した再生資材を、安全を確保しつつ地元の理解を得て利用することを目指す。具体的には管理主体や責任体制が明確となっている公共事業等に限定」とし、用途先として道路、鉄道、海岸防災林、防潮堤の盛土材、土地造成、そして農地のかさ上げ材などを挙げています。

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(参考  クローズアップ現代 https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4259/index.html

再利用にされる予定の除染土は8000ベクレル以下とされていますが、原発施設などから発生する低レベル放射性廃棄物は、ドラム缶に詰めて厳重に管理、処分されることになっていて、原子炉等規則法に基づくその再利用の基準は100ベクレルです。つまり今回の除染土壌再利用の場合、その80倍の8000ベクレルが基準となっていて、環境省はこれを全国で再利用させる方針です。またこの8000ベクレルという基準を決定した検討会議は非公開だったため、安全基準の根拠さえも示されてはいません。

 

そして今回の台風19号の大雨の影響で、除染で出た廃棄物をいれたフレコンバックが福島と栃木の仮置き場から90袋流出し、うち11月4日時点ですが、36袋見つかっていない、とのことでした。見つかったものも空の状態のものも多く、つまり管理されていた除染土壌や廃棄物が川や大気中に飛散したということです。

またこの台風の影響で、福島県で実施されている実証実験の試験盛土が崩れ、水につかってしまったとの報道もありました。

再利用する場合、工事中においては現場作業員や通行人の被ばくも懸念材料となり、集中管理が原則の汚染物質を逆に拡散させていることとなります。そして公共事業への再利用とはつまり、除染土壌、汚染物質の「最終処分」ということとなり、住民だけでなく未来へ向けてどう責任をもつのかが自治体に問われることになります。

相次ぐ大規模災害に見舞われる日本で、除染土壌を再利用することは危険極まりなく、ましてや市民が知らないまま除染土壌が身近なところで使われているということは、絶対あってはいけません。

そこでお伺いします。

 
1)国、県、自治体内での除染土に関する情報の共有について

    ↓

除染土壌の管理については国の環境省、再利用の窓口は国土交通省と埼玉県と考えられるが、これまで国や県を通じて「除染土壌の再利用に関する情報」は一切なかった
2)これまで羽生市では除染土を受け入れ再利用したことがあるのか、

    ↓

情報すらないので、これまで受け入れたり再利用したことはないと認識している

3)どこに利用し住民への説明はあったのか

    ↓

受け入れ、再利用はしていないので、住民説明は行なっていない

4)再利用した(する)場合、環境への影響に関してどう考えているのか

   ↓

国は現在再利用に関して実証実験を行なっている状態なので、この結果や専門家の検討を踏まえた国の見解が明らかになった時点で、市としての判断をすることになる

 

 

 

車椅子家族の会「ミラクル」のミーティング

こんにちは、風が強いけど久しぶりのいいお天気の1日でしたね☀️

今日は羽生市にある車椅子家族の会「ミラクル」のあつまりがありました。

このミラクルは、障害の程度は様々だけど、みんな車椅子を利用している家族がいて、

みんなそれぞれが悩み(子育てや支援学校のこと、福祉制度のこと、デイケア施設のこと、病院のことなど様々!)があるけど、

相談する場所がないよね…ということで、ないなら私たちが相談の場所になろう!と元々ママ友だった8人で作ったサークルです。

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いつもはみんなで普段の生活のなかの「困った」を話しあったり、世間話も多いのですが、

今日は羽生市にある障害福祉サービスのNPO「色えんぴつ」(http://www.iroenpitsu.or.jp/)理事の出井さんと、

羽生市役所社会福祉課の担当の方にもきていただき、

車椅子ユーザーは災害時にどうしたらいいのか、ということについて考えていきました。

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今日(2019.12.12)のさいたま新聞でも一面に載っており、

前回のブログでも書いたよう、まずは要援護者名簿に登録することや、地元の避難訓練に参加することも大切ですが、

やはり…基本的には自分たちで準備をしておくことが重要…😂‼️

医療的ケアが必要だったり、必要でなくても車椅子ユーザーはやはり電気(電動車椅子やミキサー食のため)と清潔な水(大抵、膀胱直腸障害があるためなど)、そして医療用ベッド(すぐに床ずれが出来てしまうことと、床への移動が難しい)がないと生活が困難なため、

一般の避難所で生活することはできません。

そのため基本的には自宅での生活が望ましく、

出来れば常に災害時に備えておくことが大切…なのは分かりますが、

でも洪水や地震で倒壊してしまったら⁉️

やはり何かのときはここへ、という福祉避難所が決まってるとありがたいね、とまとまり、

ぜひ議員としても、市内の福祉施設などに今後協力を呼びかけていきたいと思います✊

デイケア施設の色えんぴつさんでは、突然出井さんが「火事だ!」と叫ぶことで防災訓練がはじまるそうで、

職員さんが一瞬の判断で車椅子の利用者さんを抱えて逃げたり、

ドアを開けたりなどの訓練をしていらっしゃるそうです。

皆さま防災訓練て参加されたことありますか?

ぜひ身近な防災訓練に参加していただいて、

そして出来れば、この家は高齢の方が一人で住んでるなとか、ここの家は小さい子どもがいっぱいいるなとか、こっちには車椅子の人がいたな、

なんて心に留めておいていただけると、とってもありがたいです‼️

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いきなりお腹が空くような写真すみません(^_^;)

実は今日は今年最後のミラクルの集まりということで、

終わった後みんなで羽生に新しくできたフレンチレストラン「ベルマン」さんに行ってきました😆✨

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とっても美味しい料理もさることながら、入り口にはスロープ、

中には広いトイレが完備してあり、これなら車椅子でも食べに来れるね!とみんなで感動しきりでした✨✨

(やはり段差や駐車場の関係、二階に上がれない、トイレが狭いなどの理由で行けないお店が多いのです)

ぜひチェックしてみてくださいね❤︎

フレンチレストラン ベルマン

https://cuisine-bellement.com/

 

12月定例議会 一般質問 その2

こんにちは、さいとう万紀子です^_^

今日は常任委員会があり、私は都市民生委員会(子育て、市民福祉、まちづくり、上下水道などのを話し合う)に任されている議案(条例の改正や予算について)の審査と、一件の請願について話し合ってきました。

今回は初めて請願の紹介議員になったり、取り扱いも初めてだったので、色々反省もありつつ学びの多い委員会でした。

一般質問の2項目は、災害時の要支援者(高齢者や障害を持った方など)の避難と、福祉避難所についてです。

ご家族やご近所に、介護が必要な方がいらっしゃると思いますが、災害時はどうするのか?

そして避難所での生活を考えると、妊娠中の方や小さいお子さんがいる方も色々心配も多いと思います。

f:id:wakuwakutown:20191210123132j:image

壇上で私が一般質問している写真です📸

以下一般質問の原稿なので、ぜひお読みくださいね😊

(答弁に関して足りない部分がありますが、また書き足していきますのでご了承ください🙇)

2項目の要支援者の避難に関してです。「羽生市地域防災計画」のなかに記載もありますが、2013年に災害対策基本法が改正され、「避難行動要支援者名簿」の作成が義務付けられました。羽生市でも2015年4月からこの名簿活用制度が施行され、高齢者や身体障碍者手帳の1級から3級に各当する方、療育手帳を持っている方など、災害時に自ら避難することが困難な人がこの「要支援者」にあてはまるとされています。

今回の台風19号の例では、埼玉県内で被災した特別養護老人ホーム「川越キングスガーデン」においては、市と日ごろから連携を取り合っていたことが幸いし、入居者は全員無事だったと報告されています。

一方、福島県では浸水した自宅に取り残れた聴覚障碍者がおり、自力では救助要請できず消防隊員の声も聞こえなかったという新聞記事もありました。

避難に時間がかかる要支援者は特に、早めの避難指示が必要です。私自身車いすを利用する家族がおり、同じく車椅子家族の会のメンバーとも、しっかりした個別の避難計画の重要性を確認しました。

また阪神大震災のあと、体調悪化などから災害関連死を防ぐことを目的とし、国は福祉避難所の指定を自治体に求め、現在羽生市でも14の福祉避難所が指定されています。しかし実は台風19号で被害を受けたさきほどの「川越キングスガーデン」はその福祉避難所に指定されていました。そして同じく被災した川越の障碍者施設「初雁の家」の、自閉症発達障害を抱える入居者約20人は、一般の避難所3か所を転々とし、福祉避難所に指定されていない場所での生活が長く続き、大きな不安とストレスにさらされたのことでした。

以上の点をふまえ質問します。

 

1) 今回の台風ではこの「避難行動要支援者名簿」の活用がどの程度あったのでしょうか

     ↓

10月10日(上陸の2日前)の時点で用意をして、自主防災組織に渡す予定だったとのことだが、要支援者自身との連絡は全く取れておらず、自主防災組織に渡しても避難に繋がったとは思えない

2) 「羽生市避難行動要支援者名簿活用制度実施要項」の中に個別計画の作成とありますが、作成はどのくらい進んでいるのでしょうか

     ↓

名簿は自治会と民生委員に渡しているということだが、要支援者(当事者)やその家族には話を聞いたことはないとのこと。具体的な避難経路や避難場所の候補地などは当事者や、日々当事者と関わっているケア施設の職員さんや学校と協力する必要があり、今後は連携して作っていくということ。
3) 福祉避難所や病院と名簿や情報の共有などはどの程度できているのでしょうか

   ↓

今後は避難行動要支援者名簿とは別に、医者的ケアが必要な方は同意を得た上で新たな名簿を作成し、発災時に迅速に医療機関に情報伝達ができる体制作りに取り組んで行く。また福祉避難所に関しても、災害時に迅速に対応出来るような体制を協議していく

4) 福祉避難所が被災した場合の受け入れ先はどうなっているのでしょうか

    ↓

現在羽生市群馬県板倉町明和町千代田町加須市と「災害時における相互応援なら関する協定書」を締結しているので、福祉避難所に関しても協議を進めたい。また他県との連携、協力も視野に入れたい
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1、      議員は最長3期で交代
代理人(議員)にはだれでもなれますが、最長3期まで。
これは議員を職業化、特権化しないためです
2、      議員報酬はみんなの活動費
議員報酬は市民の政治活動のために有効に活用します。
お金の流れはすべて公開します。
3、      選挙はカンパとボランティア
全員ひとりひとりの力(知恵、時間、労力、賃金)を活かし大勢による参加型の選挙活動を行っています

 

 

 

12月定例議会 一般質問その1

こんにちは、今日も寒い朝でしたね❄️

週始めの月曜日ということで、今日は羽生駅東口に朝の駅立ちに行ってきました🚉

「市議会議員」という職業が、通学中の若い人たちにとって、

身近になってくれればいいなあと思います😊

さて!今回の一般質問でとりあげた3項目なんですが、

基本すべて10月12日に上陸した台風19号と災害対応に関連した質問です。

羽生市の「災害基本計画」の中には、災害の対応に関して400ページ以上記載されているのですが、

なかなか市民にその内容が伝わることはないし、

本当にいざという時の備えが市役所内でできているのか?

自助共助は大切だが、公助の面ではどのくらいの認識でいるのか、などということを確認しました。

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地域防災計画を持って質問に立っています!

ちなみに今回は12人中8人の議員が防災関係の質問をしたので、

ぜひ議会だよりやビデオ中継など見ていただけると嬉しいです✨

以下原稿と質問に対する答弁です。

ちょっと長いですがぜひ読んでもらえると嬉しいです!

 

2019年台風19号による被害は、11月15日の時点で13都県で溺死や土砂による圧死によって亡くなった方が93名、行方不明者は3名、堤防の決壊は7県で71河川140か所、確認された住宅被害は8万7400棟となっていて、羽生市でも床下浸水24棟、道路冠水が30か所が確認されました。

この台風に被害に対し政府は、激甚災害、特定非常災害、大規模災害復興法の適用を行い、また災害救助適用自治体は、2019年11月1日時点で14都県の390市区町村となり、これは東日本大震災を超えて過去最大の適用となりました。

11月7日の埼玉新聞にも、「温暖化で世界の災害急増、40年で倍以上、喫緊の課題に」という大きな特集が組まれ、温暖化と無関係とみられる地震や火山噴火の発生数に大きな変化はないが、豪雨や洪水、異常高温は倍増しており、温暖化が影響した可能性が極めて高いとのことです。つまり私たちは、常に災害を意識し備えることが必要な時代に生きており、市民一人一人がリスクを自覚する必要があるといえます。

しかし「市は、市の地域並びに市民の生命、身体及び財産を災害から保護するため、防災の第一義的責任者として指定地方行政機関、指定公共機関、指定地方公共機関及びほかの協力機関の協力を得て防災活動を実施する」と羽生市地域防災計画に記載されており、羽生市の業務として災害予防、災害応急対策、災害復旧対策に関することが挙げられています。しかし今回の台風19号の対応に関しては、市民への情報提供や各施設での対応などに関し、市民から多くの不満の声が出ています。

今回は4段階ある配備基準のなかの第3配備(緊急体制)だったということですが、実際に第4配備である災害対策本部が設置されたとき、どのくらい実効性があるのか。また職員のなかでどのくらい災害時の各部、各班の役割を想定、認識しているのかに疑問が残ります。

地域防災計画の市の業務の中には、「防災に関する啓発及び教育に関すること」「防災に関する組織の整備に関すること」「防災に関する教育および訓練の実施に関すること」「市内の公共団体や住民および事業所の自主防災組織の育成指導に関すること」ともあります。近年の災害やその復興を見ても、日ごろから災害に強い地域を作り上げ、災害のリスクを軽減させることが重要です。そのためには女性の目線も不可欠であり、男女共同参画の視点に立った防災対策の推進を内閣府でも進めています。
男性と女性で異なる災害の影響として、女性の死者が男性を上回ること、男性に比べ女性は災害後の雇用状況や健康状況が厳しいこと、女性のほうが避難所生活で不便を感じることなどが挙げられます。つまり抱える困難と支援ニーズも男女で異なり、平時から地域の人々の多様性を理解し、男女共同参画の視点に立った地域防災体制を作っていくこと、関係者がその必要性を共有することが防災を考えるうえでも大切といえます。
今日はその中でも特に防災訓練に関してお伺いします。
羽生市では市が主催する防災訓練が3年に一度、自治会が主催する防災訓練が毎年開催されてますが、身近な女性にアンケートをとったところ、それらの防災訓練に参加したことのある30代、40代の女性は10人中ゼロでした。理由として子どもと一緒だと参加しづらい、日程が合わないなどの意見もありましたが、開催を知らないという意見がダントツでした。
自治会を運営するのは退職された地域の男性が中心で、防災訓練に関しても主催は同じと言えます。もちろん女性自身も防災に関しもっと積極的に関わっていくべきですが、アパートに住んでいる家族には回覧板が回らないことも多く、広報の仕方や子どもと一緒に参加しやすい内容などを市としても指導、再考すべきではと思います。そしてその内容としても、地震、洪水、噴火、火災、原子力事故など広範囲に想定することが必要です。
また避難所運営は避難所ごとに避難してきた人の中から責任管理者を定め、自主的な運営を促し運営組織を設置させる、と地域防災計画の中にありますが、このように女性が防災訓練に参加できていない現状の中で、女性の意見を反映させることができるのかに疑問が残ります。
以上を踏まえお伺いします。
 
1) 災害対策本部の訓練について

       ↓

総合防災訓練とともに3年に1度行なっているとのことだが、毎年移動が行われる中でしっかり自分の役割について把握出来ているのか?
2) 過去10年間における防災訓練の参加者の人数と男女比について

      ↓

男女比については調査していない。

各地区においては

H27  54地区 4117人

H28  58地区 4451人

H29  54地区 3511人

H30  58地区 4777人

の参加とのことだが、参加者が多い地区、少ない地区があり、それぞれ内容や参加者も同じだったりで形骸化はしていないのか。防災教育や啓発、防災訓練の実施に関することは市の事業なのでしっかりしてほしい
3) 評価検証はどの程度行われ、現在どう生かされているのか

    ↓

その都度訓練の分析・検証を行っているということだが、誰がどの程度時間をかけて検証し、それが具体的にどう生かされているのか分からない。ぜひより実効性のある訓練にしていってほしい

4) 今後の参加率を上げるための取り組みと防災訓練の内容について

   ↓

訓練への参加率を上げるため、地域の年間行事に合わせて実施している。今後は女性の参加の重要性を説明し、女性防災リーダー養成講座の開催も行いたい

5) 羽生市の教育現場における今後の防災教育について

    ↓

子どもの安全確保第一で、必ず毎学期やる。突然実施し判断力を備えることも。保護者とも協力し引き渡し訓練も。防災に関しては四年次に必修科目となるので、自分の身は自分で守れるような力を身につけさせる。

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました!

会計年度任用職員制度の質疑の回答

本会議3日目!昨日の質疑に関して、市役所からの回答が書けなかったので、それについて今日は記していきます。

ちなみに、この会計年度任用職員制度が始まるのは2020年4月なので、

自治体で臨時職員として働いてらっしゃる方は、

雇用体系や期末手当について、また総合的な給与について、ぜひ市役所に確認してみてくださいね。

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今回提出された「会計年度任用職員制度」に関する条例とその参考資料です。

これに関しての質疑原稿は昨日のブログに載せたのですが、

以下は質問と羽生市総務部長の回答(意訳)です。

① 非正規(臨時)職員の処遇改善について

1)全ての非正規職員に期末手当が支給され、給与がアップするのか

        ↓

条件を満たすフルタイム職員には支給される。ただし、条件を満たすのは現在195人いる非正規職員のうち22人。手当てなども付き時給は上がるが、時間が制限されることで給与は下がる職員もいる。

2)現在の羽生市における正規(常勤)職員、非正規(臨時)職員の人数とその割合について。また5年前の非正規職員の人数とその割合について

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5年前         正規:403人                                        

                  非正規:149人(27%)

現在           正規:411人

                  非正規:195人(32%)

3)特に割合が高いとされる、一般事務補助員と保育士における、正規職員と非正規職員の人数と割合は。

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一般事務補助は5年前の非正規の割合が18%、現在は22%、

保育士は5年前の非正規の割合が49%、現在は47%。

4)羽生市の会計年度任用職員の今後の見込みについて

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調整して適正な人数を設定しているので、大きな変化の予定はない

②市民サービスについて

1)条例導入に伴い、市民サービスの向上は図られるのか

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この改定は非常勤職員制度の適切な運用を確保しようとするものであり、直接市民サービスの向上に繋がるものではない。

さて、まず確認すべきことは羽生市で働く公務員の3割は非正規職員であるということ。

そしてやはり1番気になったのが①1)の全ての非正規職員への給与に関してで、

期末手当をもらえるのは195人中22人で、残りの173人はもらえないということ、そして結果的に給与が減額する人もいる、ということです。

もちろんそれぞれ労働時間が違ったり、短時間勤務を望む人もいるでしょうが、

今回の法律改正は「非正規職員の処遇改善」のためのはずなのに、

逆に雇用環境が悪化してしまう(すでに転職を決めた人もいると聞きました)ということでは😢???

また問題のひとつと言えるのが、5年前と比べ非正規職員の割合が5%増えていますが、

非正規職員か増える(=正規職員が減る)ということは、災害時に対応できる職員が減ってしまうということ。(基本的に正規職員に任されている)

市役所の人件費削減に関しては常に色んな議論がありますが、

昨日も書いたよう、私たち住民の安心した暮らしと行政サービス、

自治の発展は、市役所職員さんの安定した労働に依るものが大きく(いつもありがとうございます😭✨)

そんなわけで、最初に書いたよう臨時職員の方はぜひご自分の雇用に関し確認してもらうと同時に、

私たちはなんでも職員さんに任せるのではなく、自分たちで出来ることは自分たちでやること、

そしてこのような条例改定って、「自分には関係ないよ〜」と思いがちですが、

やはり羽生市で暮らしているなら絶対関わっているわけで!

自分自身への自戒も込めて書きますが、ぜひ市の色んなことに目を光らせていてほしいなと思います‼️

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文字だらけになってしまったので、最後は先日見た美しい紅葉の写真で締めたいと思います!

次回は一般質問について書いていきます(^o^)/