さいとう万紀子と羽生市わくわくまちづくり

埼玉県羽生市議会議員のさいとう万紀子のブログ。日々の様子やまちづくり活動を報告しています。

卒業する皆さんへ

風が強い一日でしたが、ほころびはじめた桜と青空のもと、

今日は羽生市内の小学校で卒業式が行われました。

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卒業された皆さん、保護者の皆さん、見送る先生方、おめでとうごさいます🌸

感染拡大防止のために、せっかく練習していた歌や卒業の言葉がなくなってしまったり、参加できる家族も限られてしまったり、式の時間も短くなっちゃうし、そもそも大切な小学校の最期の時間が突然なくなってしまったこと。

すごくすごく残念に思っていると思うし、大人として申し訳なく思います。

せめて新学期が充実したものであるよう、いま色々考え準備しているとともに、

小説家のあさつあつこさん(「バッテリー」とか「No.6」とか小中学生も読みやすいすごく面白い本をたくさん書いてる作家さんです。私は「バッテリー」夢中で読みました〜)が新聞でみんなに向けてとても大切なことを言っていたので、

紹介させてもらいますね。

以下休校中のこと覚えておいて あさのあつこさんメッセージ:朝日新聞デジタルより

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日本中の多くの学校が、突然お休みになりました。卒業や学年が上がる直前の3月に、自分でちゃんとお別れができず、友達と急に断ち切られてしまった人もいるでしょう。学校で勉強するはずだった多くの時間も奪われてしまいました。

 当たり前に続くと思っていた日常が突然くるっと変わる、あるいは消えてしまう。このことを、みなさんにはじっくり考えてほしいのです。それも個人の事情じゃなく、国や社会の事情で変わってしまうことがあるんだ、ということを。

 だからこそわたしは、みなさんが主体的にこの時期を生きてほしいと思います。自分が何をしたくて、何をするべきで、何をしたらいけないのか。大人たちの言うことを全部うのみにするのでなく、自分で考えて動いてください。

 「別れちゃう友達がいるから、どうしても会いたい」と感じるなら、会いに行ってもいい。その場合は、手洗いをちゃんとしようとか、少しせきが出ているから今日はやめようとか、考えてみましょう。そして自分が動ける範囲で動く、ということをやってみてください。

 いま世の中にはいやな空気があふれています。トイレットペーパーを買い込んだり、マスクをせずに街を歩く人を「非常識だ」と言ってみたり、デマや不正確な病気の情報に右往左往したり。これはウイルスのせいだと思いますか?

 実はわたしには、今まで見えづらかった弱点や短所が、はっきり表れてしまっただけに思われます。「わたしとあなたはちがう」「ちがうから敵だ」「ちがうから許さない」。そう言って相手を攻撃して安心するのは、大人の社会だけでしょうか。学校ではなかったでしょうか。しかしそんな言葉は、今のような状況を悪くしても、良くすることはありません。

 でも、もしかするとこれはチャンスかもしれません。

 大人は大きな出来事があると騒ぎ、過ぎればすぐ忘れてしまいます。でもみなさんには、一人ひとりの身に降りかかったことを覚えておいてほしい。

 友達と会えない悲しみ、学校から解放された喜び、ドタバタする大人を見てうんざりした気持ち、医療現場などで必死に働く大人をすごいと思った気持ち。自分の言葉で友達や家族、大人たちに話してみてください。なぜならそれが、あなたたちが大人になった時、こんな騒動や危機を起こさない力になるからです。世の中を変える力になるからです。

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18歳までの子どもの相談を受け付けている「チャイルドライン」には、

なぜ自分たちがこのような状況に置かれているのか、 

という相談が子どもたちから多く寄せられているそうです。

小説家のあさのさんのように上手く言語化は出来ないですが、

市議会議員として子どもたちに安心した学びの場を提供できるように、

しっかり対応していきたいと思います。