さいとう万紀子と羽生市わくわくまちづくり

埼玉県羽生市議会議員のさいとう万紀子のブログ。日々の様子やまちづくり活動を報告しています。

大切なおはなし〈下水道使用料の値上げについて〉令和4年度3月議会11

ライフライン(生活に必要な設備)と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?

水、電気、ガス… 3月16日の地震で、断水など大きな影響を受けている地域もまだありますし、昨晩は停電を心配した方も多かったのではないでしょうか。

早い復旧を祈るとともに、私たちもライフラインについて日頃からしっかり確認しておくことが大切です。今日はライフラインのひとつである、〈下水道〉の値上げについてご報告していきます

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(今年2月に下水処理見学に行った時の写真)

▶︎水道料金、下水道代料金のこと〈令和3年度9月議会⑧〉 - さいとう万紀子と羽生市わくわくまちづくり

蛇口から出る水や、水洗トイレ、スイッチを押せばつく電気。議員になるまで「当たり前」だと思っていました。

でもそれは決して「当たり前」ではなく、誰かが維持管理をしてくれているから使える設備ですよね。

もちろん税金や使用料の支払いをしているんだから、電気や水道が使えて当然、と考えるかもしれません。けれど電気代はもちろん、水道代や下水道代も自治体によって料金は大きく違います。

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▶︎水道料金ランキング!1345市町村の順位を公開、6,000円の差も | 水と暮らす

この記事内では水道料金が決まる要因として、地理的要因(水源の種類やその取得条件)や水道管設備の内容や建設費用、また人口密度などの社会的要因が挙げられていますが(ちなみに1354自治体の中で羽生市は2370円で221位と非常に安い料金となっています)、

現在全国で、人口減少に伴う使用料の減少、水道設備、下水道施設の老朽化に伴う改築更新費の増大が大きな問題となっています。

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(2021.10.21 朝日新聞より)

羽生市の下水道使用料は1㎥あたり99.11円なのですが、それに対し1㎥あたりの汚水処理にかかるお金は現在150円、つまり1㎥当たり約50円の損失(赤字)となっていて、損失分を皆さんの税金で補填するという、非常に不安定な状態が続いています。

その不安定な状態を解消し、中長期的に自立させ、ライフラインである下水道事業を安定して行なっていくため、羽生市では令和5年1月1日から下水道使用料の値上げが決定しました。

下水処理は暮らしのうえで誰にとっても必要不可欠で、トラブルがあって汚水処理できない、ということがあってはなりません。

もちろん生活困窮世帯など困っている方への軽減措置は必要ですが、ぜひ多くの方に下水道使用料の値上げについて理解していただけると幸いです。

※値上げは、現在2ヶ月につき1600円の基本使用料が2000円となり、また1立方メートルあたりの超過使用料も変更予定です。広報等でお知らせする予定ですので、ご確認よろしくお願いしますm(_ _)m

こちら参考に合わせてお読みいただけますと嬉しいです。

▶︎私たちの「生活排水」の行方! - さいとう万紀子と羽生市わくわくまちづくり

▶︎羽生市の水道が大変だ!水道課職員のみなさまいつもありがとうございます! - さいとう万紀子と羽生市わくわくまちづくり