さいとう万紀子と羽生市わくわくまちづくり

埼玉県羽生市議会議員のさいとう万紀子のブログ。日々の様子やまちづくり活動を報告しています。

まずは知ることの大切さ

こんにちは、羽生市議会議員のさいとう万紀子です。今日は越谷市にて、東部改革ネットのメンバーと一緒に「性の多様性」についてのお話しを聞いてきました。

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お話ししてくださったのは、ダイバーシティ信州の会長で、性的マイノリティ当事者でもある小泉涼さん。ダイバーシティ信州は、さまざまな「違い」を尊重して受け入れ、多様な人が生きやすい世の中を実現していくために活動しているグループで、性的少数者の居場所づくりなど様々な活動を行なっています。

▶︎ダイバーシティ信州へようこそ! - diversityshinshu ページ!

「多様性(ダイバーシティ)」「LGBT」ってよく聞くけどまだよく分からないな、という方も多いと思います。今日は、小泉さん自身の体験談を交え、非常に分かりやすいお話しを伺ってきたので、ぜひお伝えしていきたいと思います!

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まず性の多様性について表すLGBTとは、レズビアン(L)、ゲイ(G)、バイセクシャル(B)、トランスジェンダー(T)の頭文字で、最近は「自分の性のあり方を探している状態にある人」を表すクエスチョニング(Q)を含めることもあります。

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セクシュアリティーとは、人間の性のあり方全般を指す言葉ですが、4つの要素があるといいます。それは①からだの性(生物学的な性)②こころの性(性自認)③表現する性(服装や行動、振る舞い、言動など)④好きになる性(性的指向で、トランスジェンダーとは、生まれた時の体の性とは異なる性を生きる人、心と体の性が一致しない人のことです。セクシュアリティーは「男女」のどちらか一方に分けることはできません。

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「自分の周りにはLGBTQ当事者はいないなあ」、そう思われるかもしれません。けれど全国的な調査で、日本では7.6%=13人に1人がLGBTQに当てはまる、という結果が出ています。(2020年の調査では8.9%)

▶︎電通、「LGBTQ+調査2020」を実施 - News(ニュース) - 電通ウェブサイト

13人に1人、これは学校で考えるとクラスに1人か2人という数字です。小泉さんは「『自分の周りにはいない』と思っていても、実は当事者はどこにでもいて『世間からの差別や偏見を恐れて声をあげられないだけ』」といいます。

残念ながら周囲の理解がなかったり、正しい情報にたどり着けないことで、「自分は変なんだ」という孤独感や、体と心が一致しないことでの非常に苦しい気持ちなど、性的マイノリティの方の問題は孤立の問題でもあります。また非常に悲しいことに、10代LGBTQの自殺念慮は3.8倍高く、自殺未遂経験は4.1倍高い状況など、性的マイノリティの方は自殺におけるハイリスク層に分類されています。

▶︎【調査速報】10代LGBTQの48%が自殺念慮、14%が自殺未遂を過去1年で経験。全国調査と比較し、高校生の不登校経験は10倍にも。しかし、9割超が教職員・保護者に安心して相談できていない。|認定NPO法人 ReBitのプレスリリース

最近は企業や自治体で、性の多様性や性的マイノリティに関する研修も多く行われるようになりましたが、小泉さんが中学校などで講演すると、必ず「自分もそうなんだ」という相談を受けるそうです。

苦しい思いをしている子どもたちの負担を少しでも取り除くためにも、まずは正しい知識を身に付けることが「命を守るための取り組み」になつながると小泉さんは言います。特に、

性的少数者が隣にいるかもしれないと想像力を持つこと」

「みんな同じが安心ではなく、みんな違って当たり前ということ」

を考えることが大切ということです。

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実は羽生市でも、10月15日に産業文化ホールにて「人権フェスティバル」が開催され、性の多様性と人権に関する講演会も行われました。ホームページなどでも様々な情報や啓発をしています。

▶︎性的少数者(LGBT等)への理解を深めましょう | 羽生市

▶︎埼玉県性の多様性を尊重した社会づくり条例について(埼玉県からのお知らせ) | 羽生市

また当事者の方への相談先も掲載しております。

▶︎にじいろ県民相談(埼玉県LGBTQ県民相談)について(埼玉県からのお知らせ) | 羽生市

▶︎☎ 0120-279-338 よりそいホットライン | 一般社団法人 社会的包摂サポートセンター

ぜひ多くの方に性の多様性について自分ごととして知っていただき、さまざまな「違い」を尊重し、みんなが生きやすい社会に近づけばと思います。

 

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